メール・カレンダー・ToDoを一ヶ所に束ねるアプリ、Handle

スマートフォンにおけるメールとカレンダーのアプリは、どんなユーザーにとっても重要なものだと思いますが、どんな機能を、どのような形でユーザーに届けるかで多くの選択肢があります。

あるひとはメールの処理をすばやく行いたいと考えているでしょうし、ある人はスケジュール管理を楽にしたいと考えているでしょう。

そしてメールとカレンダーが別アプリになっているせいで、アプリからアプリに移動しなければいけないのを不便に思っている人もいるはずです。

そんな人のための、メール、カレンダー、To-Doを統一したアプリが、Handleです。すべてを一ヶ所で「ハンドリング」できる。これはいままでありそうでなかった選択肢です。### すべてを一ヶ所に

HandleはGmailアカウントを登録し、Gmail、Googleカレンダー、そして自前のリマインダを一つのアプリのなかで統一して扱うことができるアプリになっています。

Handle1

Googleアカウントを登録すると、このようにメール、カレンダー、そしてTo-Doが一ヶ所で見ることができます。対応しているのがパワーユーザーには嬉しい設計です。

Handle2

メールの画面、カレンダーの画面は左右のスワイプで切り替えることが可能です。ページ下部の「NEW」のアイコンをタップすればすばやく新規メールや新規イベントを設定することも可能です。

カレンダーはGoogleカレンダーのうち、任意のものを表示・非表示できますので、たとえば分類前の新規イベントや重要イベントだけのカレンダーを表示させて管理するということもできます。

Handle3

Handleの持ち味は、メールの左右スワイプで登場するこのメニューです。メールから直接To-Do、リマインダ、カレンダーの予定を作成することができますし、Gmailのアーカイブ・削除もできます。

メールをToDoリストのように使わないという、Inbox Zeroの考え方に従って、その場でメールをToDoか予定として処理していけるのが、Handleの設計思想です。

Handle4

リマインダについても、時間と場所の両方で指定が可能です。もともとToDoはあまり使わないという人なら、この程度のメールとカレンダーによりそったリマインダだけで十分ということもありそうですね。

ここで無理にiOSのリマインダを組み込もうなどと考えていないのがよい判断だと思います。Handleのリマインダは、GmailとGoogleカレンダーに寄り添う形で、一番大事な機能、つまりは忘れたくないことの通知を楽にしてくれているのです。

進化するメール・カレンダーアプリ

つい先日、iOS版のOutlookについて紹介したところですが、最近のiOSのメール、カレンダーアプリは当たり続きです。

メールの処理のしかた、カレンダーとの連携の仕方、それぞれに洗練されたワークフローが背後にあるアプリが多くなっていて、選択肢が多いにもかかわらず全てがGmailと連携しているのがユーザーとしてはとても楽です。

MicrosoftによるSunrise買収のニュースも入っていて、このあたりのアプリのラインナップもどんどんと進化しています。

これまで慣れたアプリがあるひとも、ここ最近のこの潮流をチェックしてみる価値はあると思います。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。