本を読んでいると眠くなる!という人のためのアドバイス
先日、ブログ「ライフ×メモ」で「1000冊紹介する」のシリーズを開始しましたので、順次過去に読んだ本を準備しているのですが、それにしても本というのはもう一度開くとまた吸い込まれるように再読してしまうのでなかなか紹介するところまでいきません。
それでもずっと、特に社会人になってから悩みだったのが、「本を読み始めるとすぐに眠くなってしまう」というものでした。
調子がよいときにはいくらでも読み続けられますが、調子が悪いときにはほんの数ページでまぶたが落ちてしまいます。
こうした悩みを持っている人が他にいないかなと思って検索してみると、欧米系の掲示板などを中心にさまざまな話題が(その1、その2)ありました。
即効性の高いライフハックなどではありませんし、当然のことばかりなのですが、なるほど並べてみると意識的に選べるものも複数あります。### 疲れているタイミングを選ばない
食事のあと、眠る直前、一日の労働のあとでリラックスしはじめたとき。つまりは身体が休息を求めているタイミングで、多少精神力が必要な読書を始めると、すぐに眠気に襲われても不思議ではありません。
難しい本、読解するのに努力を必要とする本は特にそうでしょう。逆に、ちょうどよくリラックスするのに利用できる本なら、この休息の時間をうまく読書にあてられるかもしれません。
こうした、読むのにエフォートが必要な本は日光のある時間、朝、昼休みといった時間を利用するほうが、読む時間は少なくても理解という意味でははかどりやすいでしょう。
姿勢を選択する
昔のように書見台で本を読む必要はきっとないのですが、ベッドでゆったりと、あるいはクッションに身を沈めて読んでいたら、眠るのは当然でしょう。そもそもベッドの場合、その場にいることが眠気のトリガーになっている可能性もあります。
机で読む、テーブルで読む、ふだん本を読まない場所で読む、といった変化も意識には刺激になりますし、姿勢も背筋を伸ばしておくことで「リラックス → 眠る」という態勢から多少離れることができます。
ペースを変え、細かく分割する
これが案外、読書に慣れた人でもあまりやっていない習慣です。本によって、読むペースを変えて、休みを入れるタイミングを変えるというポイントです。
本は一気に読みたいものですが、小説のようなものと哲学書ではスピードもペースも、ページあたりの情報量も違いますので、ちょっと休んで情報を整理する読書方法もものによっては必要になります。
専門書なら5分ごとに「ここまでにこういうことが書いてあった」とツイート1つ分くらいでまとめていいでしょうし、小説であったとしてもライトなものと古典的で読みにくいものではペースを意識的に変えなければそもそもの理解が追いつかなくなり、意識が遠のいてきます。
中断のたびに立ち上がってみる、ちょっと水を飲みに行く、目を遠くにやってみてフォーカスを変えてみるといった身体的な変化を与えるのも効果があるでしょう。
光を調整していますか?
そして、人によってはこれが最も重要だと断言しているのが光量の選択。
たとえタブレットなどで読んでいるにしても暗すぎてももちろんいけませんし、集中力を保つためには十分な光が周囲にないといけません。
これも正解はないのですが、光の種類と強さで、自分の意識が覚醒的な状態になるのか、リラックスして眠気が出てくるのか、意識的に選べるといいのかもしれません。
おまけ
これは調べていて複数の人が端的に指摘していたことなのですが、「単に本が面白くないのでは?」という意見もあります。
面白くない、と断ずるとちょっと行き過ぎのような気もしますが、今読むことができる本に対して、ちょっと背伸びしすぎてしまったときに、意識がついていけないということはよく経験することです。
読書の達人にも、「一つの本を一気に読む」という人と「複数を同時に切り替えながら読む」という2タイプがいますが、忙しい毎日のなかで時間を捻出して読書を使用としている人なら、疲れの度合いによってその日の本を選ぶのもよいのでしょう。
以上、疲れていたら眠くなる、だらりと横になっていると眠くなる、難しすぎる本を一気に読むと眠くなる、という当然の話なのですが、なにか読みたい本があるときに環境を意識的に変化させることでスムーズにすすむならいいですよね。
とはいえ、本当に眠りが必要な場合には、ちゃんと眠りましょう。知的生産には、休息も大切なのですから。
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