VaultpressでWordpressブログをボタンひとつで復活させる
ブログが消えた!(ボタンをひと押し)復活した!
本当にこのくらいの手間でバックアップからの復活がすんでしまうのが、Vaultpress(ヴォールトプレス)のすばらしいところです。
Vaultpressについては2010年のサービスのベータ版開始以来ずっと利用していましたが、これまでは小さなできごとがあっただけで、大規模にブログを復帰させなくてはいけないような障害は幸いにしてありませんでした。
しかし先日、このブログが駆動しているサーバー上でメンテナンスがあった際、データベースのシャットダウンがうまくいかなかったのか、なんらかの理由でブログを構成しているデータベース・テーブルのいくつかが吹き飛んでしまいました。
さあ、困りました。
症状をチェック。Vaultpressを使うことに
症状は、これまでにアップロードされたすべてのメディアファイルについての情報がきれいに消えているというものでした。ファイルは存在します、でもWordpress側でそれらのファイルについての情報がなくなっているために、Featured image などが見えなくなって妙にブログが寂しげです。
対応方法は二つ考えられました。
ファイルはあるのですから Add to Server プラグインみたいなものをつかってすべてのメディアを再度登録する方法と、Vaultpressからバックアップを復帰させる方法でした。
前者はいくつかのディレクトリで試してみたところ問題なさそうでしたが、もう一度すべての記事の Featured image を登録しなおさなくてはいけないというデメリットがありました。
データベース自体に問題がある場合、後者でも直らない可能性も考慮しなければいけませんでしたが、きっとだいじょうぶだろうという予測が立てられたので、Vaultpressで初めてブログの全復帰をしてみることにしました。
本当にボタンひとつだったVaultpressの復帰
この数年のあいだにVaultpressも進化しており、バックアップからの復帰は非常に楽になっていました。まずいつのバックアップを利用するかを選択します。
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私はリアルタイム・バックアップが利用できる Basic プラン(月15ドル)なので、ピンポイントで最後のデータベースの差分に戻すことが可能でした。
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バックアップを選択すると、数分でファイルが用意されます。ここで細かく、すべてのファイルを復帰するか、あるいはデータベースのみかといった選択も可能です。今回はファイルがありますのでデータベースのみを選択。
そして “Restore now” とひと押し。
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Vaultpress がバックアップからの復帰をするためのsqlスクリプトを次々とアップロードを開始しますので、そのディレクトリのパーミッションを変更する必要がありましたが、その点だけ対応したらすぐに復帰が始まります。
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これだけ!ブログは無事に復活していました。
Vaultpressはアップロードされたsqlファイルの後片付けも含めてすべて自動でやってくれます。あとは使用したディレクトリのパーミッションを元に戻して作業終了。
Vaultpressのプランは1日1回バックアップのLiteプランが月5ドルで安価ですが、1日1回というのはやはりタイミング次第では困ったことになりますので私は月15ドルのBasicプランにしています。
もちろん自前でバックアップをとり、mysqladminと格闘して復帰するという手もありますが、あまり慣れないことをしたくないという人にはもしものときのためによい手段ではないかと思います。