まだまだ奥深いスキャンの可能性を網羅する「ScanSnapアイデアノート」
スキャンはコピーとは違います。
あたりまえのようですが、ここに少し発想の転換が必要なポイントがあります。コピー機は紙を与えれば紙がでてくる、というとても直感的な動作をしています。しかしスキャンは?
紙をスキャンするとデータになります。では、データはどう利用するのか? コピー機は基本的に同じ利用方法しかないものを作り出す機械ですが、ドキュメントスキャナーは利用方法がはるかに多彩なものを生み出すのです。ここに、まだまだ多くの可能性があるのです。
そうしたドキュメントスキャナーの可能性を語り尽くした本、「ScanSnapアイデアノート」が先日刊行されました。ScanSnap アンバサダーとして私もコラムを寄稿していますが、この本、スキャンの可能性を丹念に拾ったよい本に仕上がっています。### スキャンの可能性はまだまだ広がっている
コラムの部分では、ScanSnap を置くことによって私の書斎に生まれた、情報とモノと置き場所の変化について触れました。
ふつうは、モノと情報とその置き場所は同一なのですが、ScanSnap を使うことでいままで不可能だった多様な解が生まれるわけですね。単に便利ということを越えて、これまでだったら捨てていた大切なものをとっておけるといったように、人生において益するところも多くあります。
本書の魅力は「スキャン」と「その先」についてバランスよく紹介している点です。たとえば契約書をスキャンするのはよくやることですが、そのデータの置き場所をどのようにしたら便利なのか、ということを考えたときに「家族間で共有すればいいよね。このサービスはどうだろう」といった具合に現実的な解が書いてあります。
スキャンそのものについてのノウハウもたくさんあります。断裁した本のスキャンのテクニック、変形名刺などといったときどき手にするモノをどうやってスキャンするかといった例外ケースへの対応などです。
これまではみなが各自その都度編み出していた工夫を、本書では一ヶ所にまとめてすぐに利用可能にしています。
あともうひとつ見逃せないのは、割合紹介されることが少ない ScanSnap Desktop や周辺ソフトの細かい使い方がちゃんと網羅されている点です。
ボタンを押すだけでスキャンという手軽さの ScanSnap ですが、実は Desktop ソフトウェアは非常に高度で、いろいろとかゆい部分に手が届く機能を搭載しています。同じことは名刺管理アプリにもいえて、バンドルされているものが意外に高機能。
最初に書いたとおり、スキャンというのはコピーと似ていますが、生まれたデータをどうするか?どう管理するか?共有するか?といった「未定義」の部分がわかりにくい面があります。
ましてや、ScanSnap は iX500 のような大型のものから iX100 のようなバッテリー駆動の小型のもの、SV600 のようなスタンド型のものもあって、それぞれに得意分野が違います。
ドキュメントスキャナーで一冊の本?と思われるかもしれませんが、ScanSnapを使っている人、今後導入を検討している人なら便利な使い方をみつけられる一冊に仕上がっています。
書店でみつけたらぜひ手にとって見てください!
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