いますぐ押さえておきたい、サイボウズLive・プロフィールのもつ可能性
前の記事ではサイボウズLiveの機能、そしてチャットについてまとめましたが、「でも一人だからサイボウズは使わない」「どうやったら周囲の人を参加させることができるだろう」という人向けの話が残っていました。
AMNタイアップレビューの一環でサイボウズ本社で話をうかがった際に、ここについても面白い話をきくことができましたのでご紹介します。
結論からいうと、登録は無料ですのでいますぐにサイボウズ・プロフィールを取得しておいて損はない!という話になります。### 小さく始めて、大きく広げる
サイボウズLiveを始めるときに、いきなり会社全体を、グループ全体を、フロア全体をなどと考える必要はありません。
ToDoとスケジュールを共有したい数人だけでゲリラ的に始めて、その人同士で必要事項だけをやりとりする「小さなグループ」から始めればよいわけです。
サイボウズLiveをよく知っている人は、そうした「小さなグループ」を複数またがっていることでしょう。こうした人が、やがてユーザーを組織内に地道に増やして、大きなグループができるチャンスを生み出します。
大きなグループや、組織全体でグループを作成するメリットは、会議室の予約などといったリソース管理にも使えるという点です。しかし大きなグループを作ったからといって、すべてをそこに集約しなければいけないというわけでもありません。
ちいさなプロジェクトは、組織のグループにわざわざ登録しない「小グループ」を作って対応するなどすればよいわけです。ここで、グループはいくつ作っても無料というサイボウズの設計の真意が見えてきます。
人のやりとりの数だけグループをつくれば、それでいいのです。
押さえておきたいサイボウズ・プロフィール
組織内の人とのやりとりはいいのですが、一時的に組織の外にいる人、フリーランス的な人をグループに招き入れたいということもあります。ここで、個人とグループは明確に分かれているというサイボウズの設計が活きてきます。
サイボウズLiveに登録すると、個人のアカウント画面でプロフィールを設定することができます。
地味にみえますが、複数のプロフィールが設定できる、会社、住所、電話番号、SNSなどを登録し、更新のたびに通知を送ることができる、そのアカウントと接続されている他のアカウントを表示できる、公開プロフィールを作ることができるなど、ほとんどLinkedInかというほどのプロフィール設定ができます。
特に、公開・非公開については、非常に細かく設定ができます。ツイッターは公開するけど、Facebookは公開しないといった設定。フレンドを一人ひとり公開するかどうかを指定できる機能。複数プロフィールを用いることで、組織の人としての自分、対外的なペンネームとしての自分など、複数のペルソナの公開情報を柔軟に管理できます。
私の公開プロフィールはこちら: https://cybozulive.com/profile/mehori になりますが、この URL は早い者勝ちですので、よく利用するハンドル名などがある人は、早めにおさえておくことをおすすめします。無料ですし。
アカウントからアカウントへ、サイボウズ上でつながる
プロフィールを設定し、SNSなどを登録しておくと、知り合いがあなたをサイボウズ上で探しやすくなるというメリットもあります。
たとえばこちらが私のアカウントの「コネクション」の欄です。ここにはこれまでにサイボウズLive上で同じグループに登録されたひとがコネクションとして自動的に追加されるとともに、ツイッター上でつながっている知人がサイボウズLiveアカウントをもっているとおすすめユーザーとして表示されます。すでに存在する人脈をグループに招きやすいというわけですね。
ふつう、こうしたグループウェア的なものの導入は 1. 全員に登録をよびかける、2. 全員が登録、3. 使用開始、という流れがありがちですが、ツイッターですでに存在する人脈を通してサイボウズLiveに登録している人があらかじめ分かるなら、すぐにグループを作ったりできます。
ここで、先の記事のチャット機能も活きてきます。コネクションのある人にはだれでもチャットを送信することができますので、「サイボウズで話をすすめるね」とチャットで呼びかけて、相談しつつグループの構築をすればよいことになります。
というわけで、一人なのでサイボウズを使う機会がないかもしれないという人でも、サイボウズ・プロフィールに登録しておくのは about.me や LinkedIn のような自己紹介サービスよりもずっと日常の作業に近い場所にプロフィール公開ができるので必須だといえそうです。
そしてできれば、スマートフォンアプリなどもインストールしてログインしておくことで、いつグループやチャットに紹介されても通知が届くようにしておくといいでしょう。
まとめ
ここまでみてきたように、サイボウズLiveはレガシー世代にもわかりやすく機能を公開しつつもスマートフォン世代にも多彩な機能を提供する、LinkedInのようなプロフィール機能を提供しつつもわかりにくいソーシャル・ネットワークらしさはないなど、人と人のつながりの美味しい部分をまじめに実装しているという印象があります。
Facebookグループだとなかなか難しい、Googleアプリだとメンバーがついてこれない、LINEを会社で使いたくない、ガラケーを使っている人も大勢いるといった、現実をちゃんとみているのですね。
それでいて、このプロフィール機能やチャットが存在するというのは、サイボウズがグループウェア的な機能だけを提供するだけでなく、時代にあわせてリアルタイム・ウェブ、LINE的なプライベートなウェブにもゆるやかに対応していることの証左でもあります。
自分の組織や、人とのつながりでサイボウズLiveが使えそうかは、たとえば導入事例のページをみることでもヒントが得られるでしょう。
とにもかくにも、そうとう使い込まないかぎり有料にならないのですから、まずはサイボウズ・プロフィールだけでも作っておきましょう。
いずれ活躍する日がくると思いますよ!