簡単な質問でライフログを構築してくれる Reporter アプリ
Nicholas Felton さんの Daytum サービスを覚えているでしょうか?
Daytumは「コーヒーを飲んだ回数」「読んだ本のページ数」などといったように、記録できるもの、数えることができるものなら、なんでも登録して美しいインフォグラフィックにまとめてくれるウェブサービスです。3年前の当時は、とても先進的だったのを覚えています。
いまでも Daytum は存在するものの、ほぼ3年前に開発者たちがFacebookに雇われて以来、イライラするバグもそのままに、実質的な開発は終わっています。なのでFeltonさんの新プロジェクト、Reporterについて聞いたきいた時には驚きました。
これはDaytumの良さをスマートフォンだけで実現する、小気味よいライフログアプリです。### 簡単な質問で、人生を浮き彫りに
Reporterを起動すると、能面のようにのっぺりとした画像しかでてきませんので、少し戸惑います。しかし左下の REPORT ボタンを押してから、このアプリは動き出します。
位置情報と周囲の天気を記録し、環境音の大きさ、iPhone 5sなら歩数を取得してから、Reporter は「いま仕事をしている?」「何をしているの?」「誰かと一緒にいる?」といった質問をします。
右下にある Awake / Asleep ボタンを押すと、就寝時・起床時のログを取ることができます。「今日はコーヒーを何杯飲んだ?」「目覚めはどうだった?」といったようにです。
その結果、集められた情報は自動的に美しいグラフに構成されていきます。このあたりは Daytum に似ていますね。
質問は設定次第で一日に複数回されます。また、自分の質問を加える事もできます。回数、はい・いいえ、地点、人、文字列といったような形式に対応していますので、数字化できないログも記録できます。
記録してDropboxに保存
Reporter の情報は、クラウドなどに保存されるわけではありません。すべてiPhone 内にとどまっています。書き出したいと思うなら、データは CSV か JSON 形式で Dropbox に連続して書き出しておくことができます。
Reporter は、最初の質問は例にすぎないというのが重要な点です。
およそ数字や、テキストのような答えが返ってくるデータなら Reporter は扱うことができますし、位置情報なども扱うことができます。
なので最初にインストールしたら、すべての質問を書き換えるくらいでちょうどいいでしょう。
習慣はログから生まれるといっても過言ではありません。数え、計測することができる活動ならすべて Reporter の質問におきかえ、定期的な通知で記録してゆくことができるのです。
しかしReporterもいいですが、Daytum の復活も望みたいところですね。