Frontbackを楽しむための7つの定番構図
先日紹介した、iPhone の前後のカメラで撮影するカメラアプリ Frontback がアップデートされ、日本語のメニューや、おすすめユーザー、あるいは人気の投稿を一望できるページなどが整備されて数年前 Instagram がそうだったような進化を遂げています。
これにともなってコミュニティも欧米圏で急速に拡大しているらしく、どういうわけかおすすめユーザーに加えられたらしい私には一日中「フォローされました」という連絡が届き続けました。
いまなら、Frontback のすべての投稿に目を通しつつも、拡大しつつあるコミュニティを肌で感じることができて、参加するのが楽しく「おいしい」時期だといえるでしょう。
しかし画像が上下にわかれた Frontback という仕組みは、Thetaと同じで、少しだけ撮影する側に工夫を要求します。普通に前と後ろのカメラで撮るべきなのか? それとも何かの事前・事後でとると面白いのか? いろいろなパターンがあります。
Frontback人気の投稿などからいくつかの定番の事例をみてみましょう。すると「あ!Frontbackってこういうことなのか」とピン!とくるかもしれません。### 覚えておきたい基本操作
ここで覚えておきたいのが基本操作。Frontbackという名前のせいで、前面と背面両方をつかわないといけない気がしますが、そんなことはありません。
撮影中にフリップすると、前面カメラが背面カメラに引き変わります。また撮影後にフリップをすると画像が左右反転にされます。これを知っていると、ぐんと表現の幅が広がります。
1. 撮影対象と、撮影者
最初の使い方はこうですよね。撮影対象と、自分自身。これまでシャッターを押す側は作品の一部分ではないのでどこか安心できたのですが、いきなり舞台の上に押し出されたような不安が襲います。
でもここを過ぎると急にFrontbackが楽しくなるので、ぜひ数枚撮影してネットにシェアしてみましょう。
2. これからすること
これも定番。プールがあって、今にも飛び込もうとしている自分の組み合わせで「これからすること」がわかります。
普通にプール際の写真を撮影するよりも、下の人の目線がプールを向いているのがわかるのでワクワクしますよね。
3. ビフォー・アフター
時間差をおいて撮影することで、ビフォー・アフターを表現するのも定番です。アフターを忘れないようにしないといけませんが。
4. 前と後ろ
ネタフルのコグレさん(@kogure)のこの構図はプラモデルの Frontback 写真に多いもので、意外に人気があります。
考えてみると、ずっとこういう見せ方をしたかったという層が少なからずいたということなんでしょうね。
5. はめあわせ
Frontbackの上下の写真をつなぎあわせて作品にするひともいます。このように橋を2つにわけて撮影したり、虹の半分ともう半分、上下にながいものをつなぎあわせるように、という人もいます。
「普通に撮ればいいじゃないか」というのはいいっこなし。ここは遊び場ですからね(笑)。
6. 反応
こちらは開発者によるコミカルな投稿で、「おい、そんなことしてないでFrontbackの開発にもどれ!」というコメントとともに投稿してあります。上の状況に対する反応(演出アリ)ですね。料理と、美味しそうなポーズ。プレゼントと、開けた時の顔などといったような反応を描くのもいいでしょう。
7. 物語
こちらの写真は「脱走中」というコメントともに投稿されています。なんのことでしょう?
実はこれ、写真の水平線上に見えている島はかのアル・カポネも収監されていたというアルカトラズ島という監獄島(いまは観光地)なのです。米国のひとならたいてい知っているこの島の姿に、顔を隠したフェリーの上の謎の(?)女。これだけで物語の一部であるかのような演出になっているわけです。これはうまい。
まだまだ可能性がある
ここに挙げたのは、最近の人気の投稿などから目についたほんの例にすぎません。
いま食べているもの、いま一緒にいるひと、いまみているもの。物事には必ずどこかに切れ目があって、Frontbackはその切れ目に沿った写真を撮ったり、無理やり切れ目を作ることで写真が急に体験性の高いメディアに変わっているのです。
これ以外にも、中央のハードを上手に使っている作品や、左右フリップを使っているものもあります。
ぜひ連休でそとに Frontbackを持ちだして、遊んでみていただければと思います。
p.s.
さらに多くの例がみたいもん!のいしたにさんの記事でも紹介されています。日本でも火が付きつつあるような、どうなのか…。
カメラアプリFrontbackに日本でもブレイクの兆し、おすすめユーザーと撮影のこつもまとめておきました #frontback
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