ウェブの潮流 Visual Web とはなにか: ライフハックLiveshow #74 「The Visual Web」

点と点のつながりが次第に明らかになってきました。

ツイッターがタイムラインに画像を埋め込み、Vineを買収して動画をも取り込む。FacebookがInstagramを10億ドル超の巨額で買収し、Instagram自体には動画機能が追加される。

Google+が大幅に写真と動画機能を強化してわざわざ副社長Vic Gundotraがそのことをキーノートスピーチを用意して説明する。一方でGoogle+のハングアウトオンエア機能がどんどんと強化され、YouTubeのコメントがGoogle+と統合される。Snapchatのような新種のSNSに集まる人気。そしてPinterest日本語化。

すべてはここ最近の潮流、Visual Webにむけた布石といわれています。でもVisual Webとは何なのでしょうか? ライフハックLiveshow第74回はまさにこの題材を扱いました。###

Visual Webについてはこの記事が最も理解しやすいかと思います。

The Visual Web, essentially, is made up of sites that value pictures over words. Images tend to generate more hits and attention thanks to the simple fact that it’s a lot quicker to scroll through 100 photos than it is to scroll through 100 paragraphs. Visitors don’t tire as quickly, which is why people spend more time on Pinterest than Twitter.

Why The Visual Web Is A Billion Dollar Trend | readwrite

ブログであれ、新聞的なメディアであれ、ウェブ上のコンテンツは言葉を中心にしたものが主流であり、写真と動画は Flickr と YouTube にリンクを介して飛ぶことで楽しむというスタイルがありました。

しかしここ最近は「文字を中心としたメディア」であることが揺らいで、どのような形でユーザーのアテンションを維持するのか?という問題への答えとして映像的なものが使われているわけです。ツイッターはもはや140文字のメッセージをシェアする場所ではありません。写真やコンテンツをシェアする場所で、文字をシェアするならその制限は140文字という具合に、意味合いがひっくり返っているといってもいいでしょう。

In short, Twitter appears to be acknowledging the shortcomings of its 140-character text structure. Many people prefer images to words.

Twitter Plays Catch Up On The Visual Web | readwrite

ライブショーでは、みたいもん!のいしたにまさきさんとともに、ツイッターがなぜVineを買収したのか、ツイッター的なものを維持しているのが140字の文字ではなく、画像やVineになりつつあること、そしてツイッターのメディアとしての成熟について話題が及んでいます。

さて!こうしてメディアの話題が盛り上がったところで、次回のライフハックLiveshow、#75 は Polar Bear Blog の小林啓倫さんに登場していただき、「今こそ読みたいマクルーハン」について語り合いたいと思います。

時間は 11/17 (日)夜22時から。Google+、あるいは Liveshow のページにお立ち寄りください。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。