Feedly Cloud はGoogle Reader 終了後の RSS の未来につながるか
Google Readerの退役にともない、その空隙を埋めるべく多くのサービスやアプリが奔走していますが、なかでも Feedly は単に Google Reader の代替というにはとどまらず、新しいコンテンツプラットフォームに進化する準備を着々と整えています。
そのかなめとなるのが、本日すべてのユーザー向けにロールアウトした Feedly Cloud の存在です。
もう Feedly をブラウザのプラグインで使うのではなく、Google Reader と同様、ウェブ上で利用することが可能になりますし、さらに外部のサービスとの連携も一気に進みます。### Google Reader からのシームレスな以降
現時点で Feedly を利用している人は、すべてのブラウザ上でバージョン16の拡張機能がインストールされていることを確認し、すべてのデバイスのアプリも再起動しておく必要があります。
あとは Feedly 側で Google Reader の RSS が Feedly Cloud に自動的に移行しますので、なにも考えずに移行をすませるならばこれが一番楽になるはずです。
また、ふだん Reeder のようなアプリではなく、Google Reader を直接ブラウザでみていたという人にとっても、Feedly Cloud の一端であるウェブ版の Feedly が利用可能になります。本当にいたれりつくせりですね。
iftttも!Feedly Cloudにつながるアプリ群
Google Reader がしだいに袋小路に入っていったのも、コンテンツのプラットフォームとしての進化がみられなかったからという面があります。
Feedly Cloudはそこに学び、健全なサードパーティーのアプリのエコシステムを作ろうとしているようです。今回はウェブの自動化でしられる IFTTT や、Sprout Socialなどのサービスが Feedly Cloudへの対応を表明しています。
今回発表になったのは主にリーダーアプリやサービスですが、ifttt のように、ユーザーの行動を別のサービスへとつなぐようなことも可能になります。
とにもかくにも、Feedly で保存した記事が Pocket、Buffer、Evernoteに転送できるだけでも私には十分過ぎます。
これでようやく、Feedlyは情報をただ流し込む場所から、それを分流させて制御可能にする場所として利用できるようになってきました。
今後、Feedly の API をつかってコンテンツを読むだけでなく、キュレーションして発信する、編集するようなサービスが生まれてゆけば、今回の Google Reader 終了にまつわる大騒ぎも結局はウェブの未来のためによいことにつながるのかもしれません。
また、これ以外にも Flipboard、Google+の存在もありますし、逃げ道はたくさん作っておくのに如かずです。
まだ対応していないというかたは、まずは Google Reader を Feedly に読み込ませるだけでも始めておきましょう。