OmniFocus 2 のベータ版がきた!すべてがシンプル化されたUIに注目

「OmniFocus を使うには学位が必要じゃないの?」と冗談でいわれるくらい複雑な面のあるタスク管理・プロジェクト管理アプリ OmniFocus ですが、現在開発中のOmniFocus 2は格段にシンプルになります。
先日から始まっているクローズドベータ版にお誘いをいただきましたので、早速使い始めていますが、下地になっているデータモデルを一切変更することなく、シンプルでエレガントなワークフローがすでに実現し始めています。
最新版のスクリーンショットとともにご紹介したいと思います(注意!画面は開発中で今後大きく変更される可能性があります。Warning: the screenshot is a VERY EARLY beta and subject to change)。### 新機能は、簡単化された UI
「OmniFocus 2ではデータモデルの変更はない」と聞いたときに少しだけ不安になったのは、それってただ UI がきれいになっただけで新機能はないということだろうか? という点でした。
しかし開発するのは美しい UI から機能を生み出すことで定評のある Omnigroup です。UIそのものが、流れるようなワークフローを生み出すように設計されています。
冒頭のスクリーンしょっとをみて気づくのは、OmniFocus を複雑にしていた表計算のような列はすべて消えているという点です。
たとえばアクションが属しているプロジェクトや、コンテキストは、アクションの行内に埋め込まれて表示されています。同じ事は開始日や終了日の欄についても同じです。
クイックエントリも同様に見た目が変化しています。当然、タブキーでアクション名、プロジェクト名、コンテキストを切り替えてその場で入力ができます。
OmniFocus 2 が iPad 版の OmniFocus から取り込んだのがこのレビューモードです。週次レビューを行う際に一つ一つのプロジェクトをみて「これは進行中」「これは中止」といった具合に交通整理を行うことが楽になります。
現在、この機能があるおかげで週次レビューのためだけに iPad を利用していますが、今後は Mac 上でもできるようになります。
OmniFocus 2のベータ版はすでに Omni Syncserver とも交信できるようになっていますし、OmniFocus 1 との同時使用も可能になっていますので、日常のプロジェクトを同期して使い始めています。
プロジェクトの一覧は左タブに整理されて表示されますが、大量のプロジェクトがある場合はまだ整理するのが大変だったりします。ここは今後改善が行われるのでしょう。
もう一つ、iPad から取り込まれた機能として、Forecast があります。元々 OmniFocus は時間や日付についてはあまり対応していませんでしたが、この Forecast 機能によって「1週間以内のアクション」「向こう数日のアクション」といった絞り込みが楽になりました。
OmniFocus 2の Forecast機能はさらに一ヶ月先のアクションを自在に選ぶことが可能になっています。たとえばこのスクリーンショットは Command キーを押しながら選択することで「向こう数週間の土曜日のアクション」だけを絞り込んでいる場合です。これはいい!
まだまだベータ版、でもすでに日常利用可能
OmniFocus 2はまだまだ開発中ですのでクラッシュしますし、動作が遅いところがあります。
しかし基本的な機能はすでにそこにありますし、Omni Sync も可能ですのですでに日常使用が可能です。最初の OmniFocus が開発されていたときの日本語入力の問題もすべてクリアしていますので、ローカリゼーションで悩むことはなさそうです。
一日に何度かクラッシュしていますが、今後これらのクラッシュを報告しつつ、日本語周辺のバグを報告しつつ、開発に貢献したいと思います。
p.s.
OmniFocus 2 デビューの様子が、新しい UI の紹介になっていますので時間があればこちらもぜひ御覧ください。