Google+サインインでウェブサイトやアプリの情報が流れだす

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ついに Google+ にサインイン機能が提供されるというニュースがやってきています。しかし多くの人にとってはそれってなに? 何が変わるの? という状態でしょう。

その昔、多くのウェブサービスでは独自のアカウントとパスワードを入力してログインしなければいけませんでしたが、その後FacebookやTwitterといったサービスが「サインイン」を提供するようになりました。

Twitter / Facebookのアカウントを利用して、他のウェブサービスやアプリへもログインするというわけです。そうすることで、ユーザーには新しくアカウントを取得しなくてよいという利便性も与えられますし、そのソーシャルネットワークへと情報を流すことも容易になります。

今回Google+が提供しているサインイン機能も基本的にはこれと同じです。しかしいくつかGoogleらしいひねりが加えてあります。### サークルを持ち出せる

Facebookのリストや、「友人」へのシェアという設定と同様に、Google+にはサークルという仕組みがあります。

たとえばフィットネスのサイトにGoogle+サインインでログインして、運動をした記録をGoogle+に流したいと考える際「ダイエット」というサークルを選んで選択的に情報を流すことも可能です。Facebookも似た機能はありますが、Google+サインインのほうがより自由度は高そうです。

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Android ではモバイルアプリのインストールが可能

多くのサイトではウェブサービスと同時にアプリも提供していますが、Android端末を使っている場合、Google+でサインインするとクリックひとつでモバイルアプリをインストールすることができます。

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インタラクティブな投稿の設計

また、アプリやウェブサービスの側から情報を Google+ 側に送信した場合に、インタラクティブな投稿を作ることも可能になっています。

たとえば聞いている音楽を共有した投稿にそれを購入するためのボタンをつけるということや、聞いているポッドキャストを共有した投稿に再生ウィジェットが表示されるといったことが可能になります。

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最終的にどこへむかうのか?

Vic Gundotra はGoogle+のことを「Googleがもっているすべてのサービスを覆うソーシャルなレイヤー」と表現しています。

Google+サインインは、それをウェブサイトやアプリの領域まで広めてさらにFacebookの地位ににじり寄っています。

例えば私の場合ですが、ブログに Facebook コメントではなく Google+コメントを貼り付けることが今後できるかどうかにとても興味があります。コメント欄をサークルで制御出来れば、一般向けと、コアな読者むけのスレッドを別々にできるかもしれません。

または、Google+サインインを経由して、カレンダー、メールの情報を取得しつつ、それを保管する todo アプリが生まれてもいい気がします。Facebookそれ自体は YouTube も、Google docsも持っていませんので、こうした連携ではGoogle+に軍配があがるかもしれません。

とりあえず、現在 shazam や fitbit といったサービスが Google+を使えるようになっていますので、未来が気になる人は登録してみてください。

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堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。