iPadをほんとうのノートパソコンにできる外部キーボードBrydge
iPadで思いっきり文章やブログが書きたい!
そんなときに助けとなるのが Bluetooth で接続する外部キーボードです。気づけばiPad用の私は外部キーボードだけで4種類を購入しているのですが、それはどれもが一長一短だということでもあります。
しかし今回入手した Brydge はひと味違います。
BrydgeはもともとクラウドファンディングのプロジェクトとしてKickstarterで去年の4月にスタートしました。その後紆余曲折をへて今の形になり、ようやく出資者のもとに完成品が届きました。### iPadを本当にノートパソコンのように
iPadをノートパソコンのように使う外部キーボードとして以前紹介した Zagg folioがあります。Zagg folioは iPad 本体のカバーとしても機能しますが、その分だけ分厚くなったりキーボード部分とのズレが気になったりします。
これに対してBrydgeはキーボードにiPadのホルダーを付属するという点が違います。
まずこちらが届いたパッケージ。Kickstarterのプロジェクトですが、今後は製品化されるためにそのパッケージでやってきました。
こちらがその外見になります。特徴はキーボード上部の2つのヒンジです。これがiPadをしっかりホールドして落としません。また、0から180度の任意の角度で開くことができます。
ヒンジはiPadの厚みに合わせないといけませんので、ラバー部分はiPad2とiPad3/4では異なります。
今回iPad3を据えるために同封されたラバーに交換しました。固定するのが両面テープというのはちょっとだけ不安ですね(笑)。
ヒンジ部分を拡大。
実際にiPadを入れた状態がこちらです。かなり強く固定されますので、iPad側を持って振ったとしてもBrydgeが抜け落ちることはありません。
実際に使用してみると、どんな角度でiPadを利用してもいいですし、キーボード利用中にiPadを机の上に立てたりする必要がないのがとても便利です。
多くのiPad外部キーボードはこのホルダーがないために、電車では使いにくいというデメリットがあったのが解消されています。
またキーボードには(一番上のfnキーの並びですが)国際キーボード切り替えキーがありのも良いです。
Brydgeの難点…Kickstarterは難しい
さて、実際に使ってみてとても気に入っているBrydgeですが、難点がないわけではありません。
キーボードとしては、キーがけっこう音を立ててしまう、Enterキーが小さいという問題がありますが、これも好みの問題かもしれません。Happy Hacking Keyboard程度の音が心地よい人なら気にならないでしょう。
もっと問題だったのは、送られてきたキーボードのホームボタンショートカットです。
傾いてる…。頻繁に打つキーであるのに、他のキーよりも強く押さないと反応しないという不具合がありました。
ここにKickstarterならではの問題点があります。実はこのBrydge、開発段階ではホルダー部分の形状はまったく異なりました。それはこのプロジェクトの画像からもわかります。
しかし開発者たちは途中でまったく新しいデザインの製品に方針に変えたのでした。これはiPadの厚みの違いに対してヒンジを一から開発しなくていいようにするための施策だったのでしょう。
しかしこの突然の変更は出資者への相談なしに、多少有無をいわさず行われたため、一部の出資者から怒りが噴出する事態になってしまいました。
そこからは主催者と出資者の間のコミュニケーションが悪化の一途を辿って行きました。製品開発についてのアップデートは少なくなり、コメントへの返事はほとんどなくなってしまいました。
それに反比例する形で、コメント欄には不満が数多く書き込まれるようになって敵意に近い空気が醸成されていったのです。
私はというと、Kickstarterというのはもともとプロジェクトの趣旨に賛同した人がリスクを負ってお金を出すかわりに最初のロットを手に入れることができる(かもしれない)仕組みだと思っているのであまり気にしていませんでした。
それでも主催者がコメントに対応していない状況が続くにつれ、ちょっと困ったことだなあと思うようにはなっていました。
そういった背景があるため、Kickstarterから届いたこのキーボードは普通のお店の製品のように返品が可能なのか問い合わせることも、問い合わせて返事がもらえるのかもわかりにくい状況というわけです。
このままで使えないこともありませんし、iPadキーボードとしてはとても便利ですので、無理やり使っていこうかと悩んでいるところです。
■ Brydge+ (ブリッジプラス) Apple iPad用 高品質アルミニウムキーボード
(追伸)
ところで iPad ではなくて iPad mini に対してこの Brydge を使うことはできないのかと気になる人もいるかもしれません。
iPad mini は大きさも厚さも違いますのでヒンジは対応していません。しかし iPad mini をホールドせずに上に置くだけなら、ぎりぎりヒンジの左右の間隔が足りていて使えるということがわかりました。