2012年の年間レビュー (2) 目標と習慣を考えるためにまず「時間」を見直す
2012年の年間レビューの第二回目になります。今回は、目標設定と時間についてです。
前回、「目標とは自分をそこに向かって開放するもの」という話がでてきました。それは私にとってとても心地よい考え方です。
いま自分がそこに達していないスーパーマンのような自分をイメージして目標を設定するのではありません。いまの自分の行動をほんのすこし変えることで目標とする場所におさまってゆくような、居心地の悪い椅子の中で姿勢を変えるような感じです。
本業やブログでさまざまな「行きたい場所」はありますが、それをどのようにして組み立てていくのか。それを考えるときに必ず直面するのが時間の問題です。
時間を積み上げる
よく言われることですが、「もっと運動したい」「もっとブログを書きたい」「読書をするための時間がとれていない」などと考えるとき、「もっと〜をする」と目標を立てても現状その時間を作れていないのですから失敗は目に見えています。
そこで「iPhone習慣術 」でも書いた話になりますが、ふだんの時間の使い方を一週間程度でいいのでログをとり、どのくらい必要なのか、どこに修正を加えることが可能なのかの「時間スタック」を作ってみることは本当におすすめです。
私の場合、いま二人目の子供がうまれたばかりということもあってこのスタックは急に修正を余儀なくされています。たとえば子供をお風呂に入れる時間は単純に1.5倍になりましたし、寝かしつけや急に面倒を見る必要があるのでとっておく時間も必要になります。
なにより、固定した時間サイクルを営もうとしてもおむつ替え一発でそれが崩壊するのですから、可動域の多い組立が必要になります。ブログを書くなどの作業はこの点とても恵まれていますね(場所の拘束をあまり受けず、作業を分割できる割合が比較的大きい)。
可動域を増やすには、リスト作りが必須
しかしそんなことを言っていると、なかなかブログを更新できないつらい日々が12月には待っていました。
時間がないからではありません。いつぽっと出現するかわからない時間スロットに対してすぐに行動する準備ができていないためということのほうが多かった気がします。
たとえば急に15-30分時間がうまれたときに、「ブログの下描きをするのか」「画像を揃えておくのか」「気になっているメールをなんとかするのか」などと考えるうちに「ああでもそれにはせめて1時間が必要だ」といった逡巡が貴重な時間を失わせていたケースがあまりに多い一年でした。
そんなことを防ぐために GTD などの手法があるわけですが、GTDのシステムを完璧に維持するよりも、まずできることは:
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常に inbox の中に「やりたいこと」の一覧が配備されていて
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5分、10分、15分、30分、60分といったように急に空いた時間スロットでできることが並んでいる
ことで、どんなときでも気力があるかぎり手を動かせる準備を整えておくことだと改めて反省しています。
これを踏まえて 2013 年の目標設定のベース
すでに長くなったので詳細は明日にしますが、2013年には次のことに集中するような目標設定をしたいと思っています。
「〜したい」と考えている時間を半分に
時間が足りない時に陥るのは、過度に「ああしよう」「こうしよう」と未来の計画ばかり立てている状態です。それでいくつかのプロジェクトを完了させるチャンスを逸してしまったのが悔しい一年でした。本業でもブログでも、考えるより前に作り始める1年にできればいいなと思っています。
「わけがわからない」ことにもっと自分を投げ込む
時間や投資を失いたくないばかりに計画をたてることの弊害は不確定の未来に向かって勇気ある一歩を踏み出せなくなることです。それよりは「何がどうなるかわからないけど面白そう」ということに率先して身を投げ込めば、結果はあとからついてくる、そんなプロジェクトをいくつかたちあげたいと思ってます。
「ライフハックLiveshow」などはいいスタートでしたので、これを伸ばせればとおもいます。
Ship、Ship、Ship
今年一年で書きかけたのに投稿できなかった記事、作りかけたけどリリースできなかったものがかなりありました。来年はこれをゼロにしたいですね。リリースすることを前提に作ること、あらかじめリリース日を決めて逆算して作業すること。これは徹底したいです。
みなさんの時間スタックはどんな形をしているでしょう? なにか時間サイクルの修正を加えることで自分をそこに収めてゆくような目標はありますか?