本家ライフハッカーを立ち上げたジーナ・トラパーニの方法
Gina Trapaniさんは本家ライフハッカーの創立者の一人として知られていますが、いまはむしろ This Week in Google で毎週声を聞くのが楽しみなブロガーです。
ブロガーであり、プログラマーであり、さまざまな活動を超人的にこなすジーナがふだんどのように仕事をしているかが本家ライフハッカーで紹介されていました。
ギークらしいガジェットやウェブサービスが列挙されている彼女の仕事スタイルですが、よくよくみると面白い点が浮かび上がってきます。### ジーナの愛用する「近道」
InstapaperとEvernoteを愛して、一日の最初に Nexus 7 を持ち上げ、一日の最後にそれを置くというジーナはあきらかにギークな女性です。元記事のほうには彼女が使っている開発環境、パスワード管理アプリ、クラウド環境などがのっていますが、それはきっとみなさんとさほど違わないことでしょう。
むしろ面白いのは彼女が記憶をサポートするために使っている “memex” とあだ名をつけた方法です。
私はひどい記憶をもっているので、いつも “memex” と呼ぶテキストファイルの市群を維持しているのです。これはいわば「カンニングメモ」であり、チェックリストであり、ToDoやプロジェクトリスト、語彙のリスト、引用句などを含んでいます。カレンダーや住所録などといった特定の場所に属さない情報は全部このなかにいれ、Dropboxのフォルダ内にたくさんのファイルとして管理します。
新しい番組を始めるとき、アプリ開発をする際、しばらくのあいだやっていなかったシステム管理者の仕事をしなければいけないとき、好きな引用句を引き出したいときなど、私は memex をみるだけでどうすればいいかわかるのです。
一見、こうした情報は Evernote に向いているようにみえるのですが、ジーナにとってはテキストファイルが最も便利なフォーマットであるようです。
実際、タスクの管理も複雑なシステムを作ることなく、すべてを todo.txt というテキストファイルのなかで管理しており、そのアプリまで作っています。
つまり、その人にとって最も作業をするのが楽で高速なフォーマットが情報のアーカイブであり、ToDo管理のベースになっているというわけですね。
テキストファイルの良い点は、あとでデータを Evernote などに入れたいと思った場合でも簡単に移行できますし、取り出すことも可能な点です。
このフォーマットが紙ということもあり得るでしょう。感覚的なものですが、タスクなどは手にとって手に握れないとどうしても掌握した感じがせず、タスク管理システムを信頼できないという人もいます。iPhone、ブラウザのなかだとどうも「遠い」感じがするのですね。
このようにツールに合わせて仕事をするのでは泣く、自分自身の好みに合わせてシステムを作っているところが彼女の近道なのでしょう。
よく利用されるツールだけが正解とは限りません。みなさんには、なにかこだわりのある情報の管理方法はありますか?