Flow コンシェルジュでタスクを他人にまかせてしまう

Flow1 勝手にタスクを片付けてくれるタスク管理システムがあったら…。冗談みたいな話ですが、これが実現しました。

本来、タスク管理システムは「やるべきこと」や「忘れてはいけないこと」を頭の外に追いやるために便利なものであって、ひとりでに仕事をしてくれるわけではありません。

しかし Flow に追加されたコンシェルジュ機能を使えば、簡単な調べ物などをバーチャル・アシスタントに対して割り当てて実行してもらうことが可能になります。

タスクの割り当て方は Flow のなかで、登録したメンバーにタスクを委譲するのと同じように、ネットのむこうのアシスタントに割り当てます。すると12時間以内にアシスタントが応じて、タスクにとりかかってくれるという仕組みです。### 一つのタスクを数ドルから

コンシェルジュにまかせることができるタスクは、北米にいるバーチャルアシスタントを利用することから「英語のみ」「アメリカ時間で対応」といった制限があります。また、かわりに買い物をしてくれたり、クレジットカードが必要な決済などをしてくれたりといったこともできません。

コンシェルジュができるのは旅程の検索や、簡単なオンライン調査、原稿のスペルチェック、指定されたホテルや医院などのアポイントをとることといった簡単なタスクです。しかし旅程の検索などは平気で数十分ほどかかってしまう雑用ですので、それを他人にまかせられるなら嬉しい限りです。

気になる値段ですが、Flowはもともと年間 $99 の高めのサービスで、コンシェルジュ機能はそこに追加される有料のサービスです。5個のタスクで $25、15個で$45、25個で$65という値段になっていますので、円換算にすると1つのタスクあたり200〜500円ということになります。

Flow2

一見高価に見えるのですが、もし30分程度かかるようなタスクを一日に1つ200円で人にまかせることができるなら時間コスト的には十分見合っている気がします。あとは英語でまかせることができるタスクが毎日あるかどうかですね。

なにより、タスク管理にバーチャルアシスタントをつなげてしまおうという発想がとても独創的で、日本でも似たようなサービスが始まらないかと期待してしまいます。

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堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。