FlipboardがGoogle+に対応、その裏にAPI公開の足音が
フリップするだけでコンテンツを満喫できる Flipboard が更新されて、先日からベータ版のみが存在したAndroid版Flipboardが正式リリースされています。また iOS 版もアップデートされています。
Android版についてはiOSでおなじみのあのフリップジェスチャーが完全に再現されていてあらためてこの会社の技術力の高さに驚くのですが、今回はさらにGoogle+、YouTubeにも対応してくる充実ぶりです。
でもこれ、よく考えるとちょっと面白くないでしょうか? Google+ のAPIはまだ公開していないからです。### 購読だけでなく、コメントも
Flipboardの特徴は、一つには自動的に雑誌のようにキュレーションされたコンテンツを指先一つで読めることです。
でも、もう一つの特徴はFlipboard一つでFacebookの投稿に「いいね」をつけたり、ツイッターのリツイートをしたり、コメントをいれるといったアクティブな発信もできるという点があります。
さてそのGoogle +はどうなっているかと言うと確かに投稿することも、コメントすることも、+1 をつけることも可能になっています。
Google+ の追加方法
まず設定方法などをみていきましょう。
iPad 版の画面で説明しますが、右上の虫眼鏡アイコンをタップして開始します。
「アカウント」欄から Google+ を選択して追加します。Flipboardアカウントをもっているなら、この設定は他のデバイスにも伝搬しますので便利です。
Google+ は Google アカウントのサービスですので、パスワードをいれて認証を行います。YouTubeの設定をする場合も同様です。
追加された Google+ タブをみると、サークルで投稿を選別したり、注目の投稿を選ぶことができます。サークルという考え方も Flipboard と親和性が高いことに注目です。
それぞれの投稿についてはコメント、+1、再共有などが可能になるボタンがあります。これで Flipboard だけから快適に Google+ できる!
あれ? でもこれって API ないと無理だよね?
しかし考えてみると、閲覧だけならいざしらず、コメント、+1についてはGoogle+のAPI(アプリがGoogle+と交信するための入り口のようなもの)がなければできない操作です。
つまり今回のバージョンのリリースには、FlipboardとGoogleとの間に何らかの提携関係があったと考えてよさそうです。
Flipboardといえば、アップルにとっても注目のアプリだったので、新しいiPadがリリースされる前に情報のやりとりがあったという話もききます。
Google+にはこれまでサードパーティーのアプリの開発を許すAPIがまだ公開されていませんでしたが、今回 Flipboard は完成間近のAPIを優先的に利用してどれだけ安定しているかを試験しているのかもしれません。そして本公開は今月末の Google I/O 会議なのではないかと期待が高まります。
API公開となれば、Google+と連携するさまざまなアプリがうまれるでしょう。そしてその場合であっても、Flipboard はその万能リーダーであり続けるというわけです。
Google+誕生から1年、これは目が離せませんね。
Google+では「ライフハック Liveshow」を始め、他では投稿していないような情報を流していますので、ぜひサークルに加えてください。
(Posted from するぷろ for iPhone)