Remember The MilkのiPhone アプリが大更新!
オンライン ToDo サービスの代表格といえる Remember The Milk のiPhone版に大きなアップデートがやってきました。UIのほとんどがつくり直されていて、もはや別のアプリといってもいいくらいの変わり様です。
もともとのアプリでも十分便利だったのに、なぜアップデートするのか最初は不思議だったのですが、Sparrowといったアプリで実現している最新のユーザー・エクスペリエンスへの対応と、Remember The Milk 自身がそのもっとも基本的な機能に立ち返った結果のようにみえます。
その画面と、新しい操作方法の長所、短所を見て行きましょう。### RTMとは、そして新しいiPhone アプリ
Remember The Milk の最も基本的な使い方は、「時間観念のある ToDo リストです」と表現するのがいいでしょう。はじめて使う人は:
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タスクを思いつく限り inbox に入れる
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完了すべき日付をつけて時間方向にタスクをならす
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必要があれば重要度・タグ・リストを追加してタスクの構造を詳しくする
という手順をふみますが、ほとんどの場合は 3 までやらずとも大丈夫でしょう。そして今回のアップデートはこの1、2へのアクセスを楽にするという意味合いがありそうです。
たとえばこの左の画面ですが、一週間のリストとタスクリストの切り替えが左右のスワイプでできるようになりました。あるいは、たとえば「明日」をタップすればその日に割り当てられたタスクの一覧表が表示されます。
ここに注意してください。たいていの ToDo アプリが「タスクリスト」だけを前面に出しているのに対して、Remember The Milk の場合「日付ビュー」と「タスクリスト」が一対一ですばやく切り替えられるのです。
現実的にいうと、タスクのリストにいると締め切りが気になるものですし、カレンダーでみていると優先度がきになるものですからこれはよい設計と言えます。
新しいRemember The Milk アプリでも、タスク入力時の重要度・タグ・場所設定への近道はちゃんと用意されていて高速に入力ができます。
タスクリストには「今週」といったビューも存在しますので、数日にわたってやることを一望したり、タスクを動かして忙しさを調整することもできるでしょう。複数のタスクを一度に編集することも可能です。
今回のRemember The Milk アプリで戸惑うのがタスクの完了のしかたです。これまで、そして大半の ToDo アプリはスワイプでタスクを消去しますが、今回のアプリではスワイプ動作は先程の「日付ビュー」と「タスクビュー」の切り替えになってしまいます。
そこで、タスクを長押すると「完了」のボタンが表示されるようになっています。これは慣れる前に多少時間がかかるのと、なんといえばいいのでしょう、スワイプして消す動作は直感的だったので残念な気がします。
とはいえ、Remember The Milk はiPhone アプリから優先度、期日、使用時間などといった細かい欄を編集可能な数少ないアプリですし、それらの項目を使わなくてもまったくかまわないシンプルさも兼ね備えています。
はじめて ToDo アプリを使い、 OmniFocus のような高度なものを使いこなすひまがないという場合には、Remember The Milk は定番といってもいいでしょう。ToDoから最近離れていたという人にこそ、おすすめします。