Flickrに新しいアップロード機能。長い停滞からの目覚めの日は近い?
本当に長い停滞を越えて、Flickr に変化の兆しが見えています。今年の初めから Contacts の表示方法が変わるとともに背後のコードが次第に先進的なウェブ技術に対応している様子が見て取れたのですが、先日旅先で久しぶりの新機能が追加されているのをみて嬉しくなってしまいました。
その機能がこちら、新しくなったウェブからの写真のアップロード機能です。HTML5 技術を使ってドラッグ&ドロップや基本的な編集にも対応しています。また、これにともなってアップロードできる写真の容量も1枚あたり50MBに増えました。
### ブラウザ内でアップロード&編集が完結
以前のアップローダに比べて、新しいブラウザ内のアップロード機能は写真やビデオをそのままドラッグ&ドロップすることで利用できます。また、写真を選択すればアップロードする前にタイトルや説明文を編集する以外にも回転などの変更を加えることができます。
もちろん、タグの追加、セットへの追加、そしてプライバシー設定もその場で行うことができます。
なんだそれだけのことかとおもわれるかもしれませんが、当初から Flickr を使っていた人にとってはこれは大きな変化といえるのです。
というのも、元のアップローダがもっていた「アップロード後にタイトル編集」という流れは Flickr が元々誕生した Web2.0 的な時代なら自然だったのですが、いまとなっては時代遅れなものでした。
つまり今回の新機能は「ドラッグ&ドロップすごいでしょう?」というわけではなく、ユーザー・エクスペリエンスを今の時代にあわせるために Flickr がちゃんと開発を(遅ればせながら)行なっているということの意思表示とみてもよさそうなのです。
Flickrが長い停滞を続けているうちに、500px といったサービスは先進的なインターフェースと、ソーシャル時代にあわせたサービスづくりを行なっています。実際、先日たった1枚の写真を 500px にアップロードしたところ、ものの数分で海外のひとからコメントがつくということがありました。
ユーザーの数、写真の枚数でほかのサービスを圧倒しているとはいえ、こうしたソーシャルなアクティビティの高さはいまの Flickr にはないものです。でも変化の兆しは見えます。
Flickrの未来に期待してもいいのでしょうか? 期待したいのですが!