Evernote 日本語版2周年記念イベントに登壇しました

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以前の記事で告知しましたとおり、Evernote日本語化2周年を記念したミートアップが開催されました。今回はみたいもん!のいしたにまさきさん、レオスキャピタルワークスの藤野英人さん(「もしドラえもんの「ひみつ道具」が実現したら 」などの著作で有名ですね)とともにユーザートラックでお話させていただきました。

会場について驚いたのが机のうえの Evernote 関連書籍の数! こんなにあるのですね。自分が関わっているものも4冊置いてありました。

こうして考えると、Evernoteというツールは非常に自由度が高くて、さまざまな人のニーズに答えることができることから、なんだか「複雑だ」「使いこなせない」といった気持ちをかきたてる面もあるようです。果ては「挫折した」という言葉まで踊ることもあって戸惑うことも。

ツールはあくまでツールですので、自分にあっていないなら使わなければよいまでのことですが、それがまるで Evernote の問題のように語られるのには違和感があります。

そこでイベントではちょっと「Evernote以前」どうだったか振り返って見ることにしました。### Evernote以前、以後

もう今となっては思い出しにくいのですが、Evernoteがやってくる前はファイルや、ウェブクリップや、ちょっと保存したい画像などはこんな感じでした。

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そう、ファイルで保存していたのですね。ブラウザの「ウェブページをPDFで保存」という機能がとても便利だと思っていた時期と重なります。

delicious のようなブックマークサービスも使っていましたが、ブックマーク先が消えたりするなど、残念な思いをすることもしばしばでした。

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Evernoteが来たおかげで、それがすっきりとまとまりました。ただ放りこめばいいというわけですね。

放り込んで忘れてしまっても、あとで検索で適当に見つかるという手軽さが Evernote の本質であり、魅力です。

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しかしそれではノートが多くて困るという人はノートブックにまとめてもいいですし:

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ノートブックが多くなったなら、スタックにまとめてもいいでしょう。

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ノートブックをまたいで情報を拾いたいときはタグをつかってもいいでしょう。

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でも基本はこれだけです。忘れたくないことを入れて、検索するだけ。

実はこのデータの入力方法にさまざまなサービスとの連携方法があるので複雑に見えるのですが、もちろんそれを全部使わないといけないというわけではありません。

Evernoteと日本の幸せな関係

もう一つイベントで伝えたかったのは、Evernoteのようなシリコンバレーのスタートアップが、初期から日本語に対応し(しかもかなり難しい画像文字認識の分野で)、サービスの日本語化にも対応してきたことがとても珍しいということです。

そして昨年の震災の折にはいち早く支援を決めるなど、日本へのコミットの数々にはいちユーザーとしても感謝せずにはいられません。

逆に当日、Evernoteの中の人から発表のあった情報によれば、日本のユーザーのアクティブ率は他の国に対して圧倒的で、Evernoteのサーバーに異常があれば一報は日本から入ってくることが多いのだそうです。

もちろん、サードパーティー連携も日本には数多く存在し、これをサービスとユーザーの幸せな関係と言わずしてなんという、というところです。

さて、ユーザー2200万人を越えてすっかり定着した感のある Evernoteですが、まだまだやるべきことは積み上がっている気がします。Evernoteの今後の発展に期待して、私も私にできることで協力し続けたいと思います。

Thank you Evernote!

p.s.

最後にいつもお世話になっている @heartlogic さんがまとめてくださった Togetter を追加しておきました!

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堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。