新しい Google Reader で1000 件読みのタイムを測ってみた
数日前に Google Reader のデザインが大幅に変更になりました。
しかしすっきりとしたデザインになった一方で、「記事部分に空白が多くて無駄になってる」「速度が遅い」といった意見もちらほらと見られ、気になるところです。
ふだん記事の購読には Reeder を使っているのですが、毎日1000件ほどの記事に目を通している身としてはその大元である Google Reader の速度は気になりましたので測ってみました。
といっても、科学的な測定でもなんでもありません。さまざまなフィードを登録している、いつもどおりの自分の Google Reader において既読1000件を普通に流してみただけです。ツールとして:
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記事のタイトルが判別できるぎりぎりのスピードで次の記事に行く: これはいつも自分がやっている方法ですが、「読むか・読まないか」「紹介するか・紹介しないか」といった最低限の判断ができるスピードは一件あたり 0.4-0.6 秒ほどです。このスピードをなるべく保ちます。
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記事のスターはつけるけれども、Instapaper / Evernote への Send-to はつけない: 普段だと、もうちょっと記事を読み込んでみたり、Instapaper / Evernote へと送信するための手間が挿入されますが、今回はそれを省いて s ショートカットでスターのみをつけています
正確さには欠けますが、ふだんやっている間隔で測定してみたいというのがありました。そしてこちらがその結果です。
以前の Google Reader だと 1000 件を Instapaper / Evernote なしで読む際はだいたい 10 分前後、途中から飛ばし気味になったときは 10 分を切るくらいでしたので、自分の読み方としては 20% ほど確かに遅くなっている計算になります。
印象として、いくつかの大きな画像を含む記事で画像読み込みに時間がかかっていて、以前なら画像を読み込む前に次の記事に進むことができたのが、引っかかる感じがします。RSS 内の広告の表示に時間がかかっているケースもあり、これは少しイライラとします。
Reeder で読む限りはこうした引っ掛かりは感じられないようですので、現時点で新しい Google Readerに移行する意味は、Google+への共有をしたい場合に限られそうです。
Google Reader の代替アプリ
ブロガーのように大量のデータを処理する人はいざしらず、話題になっている記事を消化するだけでよいという一般的な使い方にはもはや Google Reader は複雑すぎるツールなのかもしれません。
そこで代替としてあげたいのが Summify、Pulse や Flipboard といった、自分だけの情報ストリームを作るアプリです。
Summify は以前も紹介しましたが、ツイッターや Facebookでフォローしている人の意見を元にして自動的に話題を抽出してくれます。不思議なほどに自分の好みにあった記事を表示してくれますので、時間がないときでも最低限チェックしたい情報ソースです。
FlipboardもSummify同様、さまざまな情報源を自動的に雑誌風に編集してくれます。しかも最近の更新でFlipoard内からツイッターにつぶやいたり、コメントすることなどが可能になっていますので、情報を紹介するだけでなく、アクティブに発信する人にも one stop solution になっています。
最後に、上記2つほどは話題になりませんが、コンパクトに情報ストリームを編集してくれる Pulse があります。おそらく現時点でこの3つの中で唯一 Android 版のアプリが存在するサービスでもあります。
ツールが更新されて新しくなっていくのはウェブサービスの良さでもありますが、常にその変化がユーザーにとって良いものであるとは限らないときは困りどころでもあります。代替ツールをいくつかもっておくのは、こうした望ましくない変化が起こった際の保険でもあるのです。