新しいウェブ版のFoursquareは位置情報のキュレーション・プラットフォーム
日本ではロケタッチなども人気を博していますが、世界的にみて位置でのチェックインサービスは Foursquare がリードしています。
その Foursquare ですが、チェックインをおこなうのがスマートフォン上であることがほとんどですので、iPhone / Android からしか Foursquare をみたことがないという人も多いと思います。しかし実は Foursquare にはウェブインターフェースも用意されていて、このほどそれが一新されました。
今回のアップデートは iPad での操作を重要視していて、マップ上の表示やズームなども iPad でストレスなく見られるようになっています。
しかしさらに注目なのはユーザーの「時間と場所」に即して表示される店などのサジェスチョンです。これが、キュレーターの存在しない位置情報のキュレーションを実現していて興味深いです。
ユーザーの自然な行動が価値を生む
たとえばちょうど昼ご飯頃に Foursquare にアクセスすると、自分の位置情報と時間から、近くにある「昼ご飯に適した場所」が表示されます。
これまでだと「食べログ」などといったアプリでは「半径 x キロ以内の店」といった表示に限られるわけですが、Foursquare は:
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私の過去のチェックイン → 「どうもピザが好きらしい」といった嗜好の表出
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友人のチェックイン → どんなクラスターに属しているかの表出
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付近の店でどんな人が、どんな時間にチェックインしているか
こういった情報をすべてもっているわけですので、最適なマッチングができるのです。これはすばらしい。
ユーザーの側は、ふだんと同じように行動してチェックインしていれば十分です。すべての店をチェックしている「スーパーキュレーター」がいたとしても、その人一人ではすべての人のテイストは満たせません。
むしろ何万というユーザーが一日に1回チェックインする方がキュレーションはうまくいくとさえいっていいでしょう。
こうした新機能はFacebookチェックインやYelp などといったサービスへの対抗なのでしょうけれども、すでに国内でもFoursquareユーザーは多いので、このキュレーションのサイクルが軌道にのってくれるといいですね!