整理が下手な人は「常にモノを捨て続ける」とうまくいくかもしれない

Lifediet

「ライフダイエット」僕の造語です(笑)。

人生のダイエット、身の回りにあるものを整理することも、ハードディスクの中にあるものも、そもそも情報のインプットを減らすこともそのなかに含んでいるとお考えください。

第2の連載として、これからしばらく、毎週水曜日を「シンプルに生きる」をテーマにした日にして話題を選んで紹介していきたいと思います。

というのも…**自分が非常に整理下手であり、シンプルになかなか生きられない人だから!**です。

最近、家庭の事情があって一人で過ごす時期が続いたりするのですが、すると机の上、部屋の中、所かまわず急にエントロピーが急速に増大してしまいます。なんともだらしないだけでなく、なくしものなどの原因にもなって、自分で自分が嫌になってしまいます。

もうちょっと労少なくして満足のゆく状態を維持できないかと思い、それならば連載を書くことでノウハウを積極的にためてゆこうと思ったわけです。

第一の習慣:常に捨てるものを探し続ける

そんなおり、ちょっと試してみて絶大な効果のある習慣が**「常に捨てるものを探す」**という習慣です。

Mac には常にデスクトップや指定したフォルダを監視して、古いファイルなどに自動的にラベルを付けたり削除してくれる Hazel というアプリがありますが、感覚的には自分の目が Hazel になったつもりで常に捨てられるものを探しています。

こうして、捨てられるものが、30分以上机のうえにあったらぞわぞわとするところまで、しきりにものを捨てていると、だんだんとゴミとして出て行く物質量が増えてきますので、「流入量 < 流出量」がある程度続きさえすれば次第に乱雑さは限定的になっていきます。

いまオフィスの机や、自宅の部屋にいる人は30秒でいいので周囲を見渡してみてください。そして、とりあえず何も考えずに捨ててもよいものがあるなら、「整理整頓の時間」を待たずにいますぐ捨ててみてください。

「なにを当たり前の話を」という感じですが、整理が苦手な人が陥りやすい罠に「いずれ一度にまとめて整理しよう」という気持ちがあります。こうしたもっともらしい仮面を被った怠け心の機先を制するためにも、常に捨て続けるのはよい意識状態といえそうです。

来週からは四畳半に詰め込んだ2000冊の本の整理に入りますので、このあたりから気づいたことを書ければと思います。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。