時間の目盛を細かくして能率を上げる。Google Calendarにデフォルト時間変更のオプションが

仕事をするときに、なんとなく「1時から2時まで◯◯をする」という具合に1時間を単位にしていることがないでしょうか。

1時間は程よいインターバルではあるものの、一日にせいぜい10個しか利用できない「幅の広い」目盛りともいえます。ポモドーロメソッドなどを実行している人は25分+5分休息という単位を採用しているかもしれませんが、これも実は恣意的で、仕事によっては短すぎたり、長すぎたりするでしょう。

ペースとなる時間を自分で選ぶこと、これが存外、時間短縮への大きな一歩となります。1時間かからない仕事をついつい時計の1時間という慣習的な目盛りで区切るよりは、15分、30分、45分といったように自分にあった枠で捉えることで、無駄に時間を使わないようになるわけです。

しかしこれまで Google Calendarはデフォルトでが30分刻みでしたので、わざわざ編集しない限り多少長めのスケジュールを設定しがちでした。

今回、イベントのデフォルトの時間の長さを15分、30分、60分、90分、120分から選べるようになり、より自分のスタイルにあわせたデフォルト時間を設定できるようになりました。

Default2

今回はもう一つ、「会議の迅速化」というチェックボックスも追加されています。このボックスにチェックを入れておくと、30分以上のイベントについて5分、あるいは10分の時間短縮をあらかじめ行ってくれます。

つまり「1時間の会議」を設定したつもりが、自動的に50分として登録されますので、会議が時間通りに終わるように急かしてくれる効果があるわけです。時計を10分わざと進めておくのと似ていますね。

どちらも、スケジュールを実行する側である私たちが従わなければ意味のないことですが、私たちが時間を認識するときの「目盛」を変えることで無意識に能率を上げてくれる効果が期待できます。

ぜひ15分単位、会議の迅速化オプション・オンの両方をおすすめします。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。