デジタルペンLivescribeがEvernoteやGoogle Docsに対応

Livescribe

手書きメモを瞬時にデジタル化するデジタルペンといえば、紙の上に受信機をおいて、ペンからの入力を記録させて、といった曲芸をしなければいけないものを思い出すと思いますが、Livescribeは違います。

専用の紙のうえで「録音」ボタン(紙の上にボタンが!)をタップすると、手書きのメモが受信機なしでペンにそのまま記録され、しかも周囲の音声まで録音してくれます。受信機がいらないということは、ノートを開いて瞬時に記録を開始できるということでもありますし、姿勢を自由にしていてもよいということです。百聞は一見に如かずですので動画で御覧ください。

秘密はこのノートの上にあります。Livescribeはどんな紙のうえでも利用できるというわけではなく、専用の紙を利用する必要があります。この紙の上の微細な模様をペンの先のセンサーが感じ取ってペンの走っている方向を記録するわけです。

LivescribeからGoogle Docs、Evernoteへ

このLivescribeに、ついにGoogle DocsやEvernoteへのデータの送信を楽にする Livescribe Connect機能が追加されました。データの送信なんて、ペンと母艦のパソコンをつないでから手動でできると思ったら、Livescribeは一歩先をいっています。

手書きのメモをとっている最中に、左右に線を引き、「Evernote」「Google Docs」といったように送信先を手書きすると、次回の同期時に自動で送信が行われる仕組みになっています。

Livescribe evernote

こんな感じに書いておくだけで!

専用の紙でないとかけない、最終的にはケーブルで同期させないといけないなど、まだまだ制限は多いものの、デジタルペンが一歩進化して紙がアプリケーションとして利用できるようになったところがわくわくします。

Livescribeは英語のみ対応で、まだ日本では手に入りにくいようですが、チャンスがあったらぜひ使ってみたいですね。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。