Togetterでは伝わらないときに活用したいソーシャルメディアまとめサービス、Storify

つぶやきを時系列順にまとめて、ストーリーをつくるサービスとして手軽なものにTogetterがありますが、かねてからつぶやきだけでまとめられることによって文脈が失われるケースがあるのが気になっていました。

Togetterでまとめられた話は上から下への時系列順の読み方しかできませんので、「一方でこうしたつぶやきがあった」「その背後でこうした話が進んでいた」といった前後する話や並行する話を関連づけながらまとめることはなかなかできません。

そんなところに BoingBoing 経由で面白いサービスを知ることができました。元ネタは中東情勢の情報を超人的な勢いでつぶやきつづける @acarvin「リビアでイスラエル製の砲弾が使用されたというデマをツイッター上でフォロワーとともに論破した」というものなのですが、それに使用された Storify というサービスがなかなか秀逸です。

たとえば @acarvin の Storify まとめは以下のようになっています。まとめには自由にツイッターのつぶやきや、Flickr の写真を貼りつけながら、自由にテキストで説明を加えられます。

Storify

実際、複雑に会話が入り乱れているときにはテキストで「一方こんなつぶやきが」「ここでこんあ情報がとびこんできて流れが一変した」といったようにリアルタイムにおこっていた出来事を流れを追って説明できます。

インターフェースも秀逸で、サイドバーに表示したツイートやFlickr写真、Youtube動画など、ありとありゆるソーシャルメディアの要素をドラッグ&ドロップでもちこみ、自由に順序をかえることができます。

Storify Overview from Storify on Vimeo.

似たような国内のサービスには先日リニューアルして操作性がStorifyに近くなったNAVERまとめがありますが、こちらはより汎用性が高いイメージがあるのに対して、Storifyはより「語る」ことに主眼がおかれています。

Storifyはの使用はまだ招待制ですのでアカウントをいただけるようにサインアップしたところですが、使えるようになったらまたご紹介したいと思います。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。