ふるさと納税で災害復興支援ができるというのでまとめてみた

Lifehacking.jp は小さなブログですが、みなさんのご支援もあって本の印税やその他の収入をある程度いただくことができています。すべてが読者から預かったものだと思っていますので、ブログのネタに使うガジェットや本の購入費にあてるとともに、これまでブログの全収入の10%を目標にさまざまな団体に寄付を行っています(例:Kiva.org)。

今回の震災をうけて、当ブログでも支援のために何かできないかといろいろとかんがえていたところ、ネタフル経由で「ふるさと納税をしたらいいのでは」という話題が入ってきました。

ふるさと納税とは?

私は詳しくないので最初誤解していたのですが「ふるさと納税」は税を新たに納めることではなく、今年の税金をふるさとに納税することでもなく、**「自分が来年度に払う住民税を寄付という形で任意の自治体・地方公共団体に前払いする制度」**だそうです。

これによって、1. 寄付を行った年の所得税から控除が、2. 翌年の住民税から控除がおこなわれるというちょっと面倒な流れがあるものの、結果的には「ふるさと」に指定した自治体に収めた形になるというわけです。ポイントは、「ふるさと」にはどこを選んでもよいという点と、お金が100%支援する自治体・団体にいくという点です。これは素敵。

自分の理解のためにも、ふるさと納税応援サイトから画像を引用させていただきながら流れをまとめてみます。

1. 「ふるさと」と指定した自治体に寄付

自治体・地方公共団体を選んで寄付を行い、領収書を発行してもらう。

(ただし、地方自治体の場合、連絡して納付書を送ってもらう必要があったりしますので、まだ被災して準備ができてない自治体も多いことに注意!)

Furusato1

2. 次の確定申告でその領収書を添付して申告

領収書は大事にとっておいて、次の確定申告で利用します。

Furusato2

3. 住民税から控除がうけられる

寄付を行った年の翌年の住民税から控除がされますので、結果的に自分がステップ1で寄付として先払いしたお金が「ふるさと」に入った形になります。

Furusato3

実際にいくら控除されるかは、詳しく解説されていますので参考にしてください。

できることから始めます

この制度を利用すれば、どちらにしても来年自分が支払う住民税を寄付という形で被災地に送れるのですから、やってみない手はありません。その分、他の義援金に拠出する分も工面できるかもしれませんのでなおよしです。

手始めとして、当ブログでは「できるポケット+Evernote改訂版」の発行で頂く予定だった保証部数分の印税から寄付としてふるさと納税しようと思います。その過程も今後ツイッターなどでご紹介していきますね。

今後、より持続的に数年にわたって支援できる仕組みについてもなにかしら考えてみたいと思っています。アイディアのある人は、ぜひお寄せください。

(追記)

岩松さんが主要な市町村の窓口をつぶやいていたのをコグレさんがまとめていたので、貼りつけておきます。ここに並んでいるのは、すべて私たちの「ふるさと」です!

p.s.

私は税金とか、控除といった知識にひじょうに疎いですので、上の解説でもっとこうしたらよいという点などありましたらコメントください。適宜修正します。

p.p.s

ぶっちゃけ税理士こと岩松正記さんの書籍は、「俺と100冊の成功本」経由で知って買ったところ、今年の確定申告で大変お世話になりました。分かりやすいだけでなく、さらに詳しく調べるための入り口の本としてとても便利でしたよ!

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。