いま最も進化しているウェブベースのタスク管理サービス、Flow (2)
昨日に続いて夢中になって Flow を試しているところですが、なんでこんなに使っていて気持ちがいいのかと考えたところ、思い当たるところがありました。
それは Flow が OmniFocus と同じ、「簡単使うことも、複雑に使うことも可能」、そして「簡単に利用している人にとってUIが必要以上に複雑にみえないようにする」という哲学を踏襲している点です。
その哲学は Flow に対してタスクを入力してゆくためのいくつかの方法にもあらわれています。
Flow にタスクを入力するいくつかの方法
Flow には現在 Mac のメニューバーに常駐してタスクの入力を助けてくれるアプリがベータ版で存在します。網羅的なクライアントを作るのではなく、こうした小さなアプリにしたのは正解です。ユーザーはここでせいぜい最初の2行を入れるだけで Flow にタスクを入れることができるのです。
こうして入力したタスクはすぐに iPhone アプリからも確認できます。細かい話ですが、OmniFocus や Nozbe が GTD を意識して「プロジェクト」「コンテキスト」が上に来るのに比べてタスクを中心とした Flow は明快な並びになっています。
Flow にはメールでタスクを入力することも可能になっています。
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件名がそのままタスクの名称になり、本文が詳細メモとなる。
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「[プロジェクト名] タスク名」という形式でメールを送ると、特定のプロジェクトにタスクをぶら下げることも可能。
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同じことは、「project:“プロジェクト名” タスク名」でも可能
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期日を設定するために「!today」や「due:4/1/2011」といった日付設定のキーワードも入れられる。「!!」とすると今日の扱いになり
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タグは「#タグ」の形式で
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メールで他人にタスクを割り振ることも「@hori」という具合にユーザー名を入れることでできる
タスクを他人に割り振るとその人にメールが送信され、それに返信するとタスクにコメントを入力できるといった機能も存在します。いちいちブラウザを立ち上げて Flow にアクセスしないと「了解」といえないのでは使いにくいですので、これは重宝します。
ユーザーにタスクをわりあてているところ
Flow のとても便利な点は複数ユーザーでタスクを振り分けて実行するところです。これはタスク入力画面から直接入力が可能で、タグを編集する感覚で人を付けたり外したりができます。これは Find the meaning of my Life の @kazumoto さんに協力してもらってタスクを割り振っているところ。
値段が高い!という声に反応して数名で Flow を利用する場合には価格が割引になるという措置もとられているようですので、ぜひ数人でタスクを割り振るところを体験してもらいたいと思います。
Flow の(現時点での)欠点
非常に楽しいサービスである Flow ですが、現時点でいろいろな欠点ももちろんあります。その多くはサポートフォーラムで指摘されており、修正やアップデートが今後されることだと思われます。とりあえず現時点で大きく足りない部分は:
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繰り返しのタスクは設定できない:私にとってはあまり利用しないものなのでべつにいいのですが、毎日・毎週のタスクがある人にとっては痛いかもしれません。今後追加予定とのことです。
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iPhone アプリからプロジェクトの追加ができない。これは Ver 1.1 で追加予定の機能だそうです。
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日本語まわりで変な動作が時折見られる:入力の際にEnterを押すと編集がすぐ終了してしまったり、iPhone から送信した日本語のタスクが一部消えたりといったものです。
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数人で利用する場合は費用がかかりすぎる:これは現在批判が殺到しているので、なんらかの改善が見られると期待したいですね。多くの人は Remember The Milk や Backpack、そして Producteevといった類似のサービスと比較しているようです。
こうした欠点をおいても魅力的なサービスなので応援したいです…けど高いなあ…。