写真をとるだけでワインの時価とレビューが検索できる Snooth Pro

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海外旅行や出張に出かけた帰りに免税店でワインを探すことが多いのですが、見慣れないラベルばかりなので、なんとなく地方と値段とラベルのデザインだけで買ってしまうことが多いのが難点でした。私もワインが単に好きなだけで品種とか、シャトー・生産者の知識もほとんどありませんので…。

そんな人の助けになりそうなのが、ワインのコミュニティサイト Snooth が提供している Snooth Pro です。

ちょっとはしたないですが、店で気になるワインのラベルをカメラで撮影すれば、アメリカでの価格やコミュニティの人が付けたレビューコメントを読めます。

この写真を使った画像認識がものすごく正確で、たいていのラベルから地方と生産者を割り出してくれます。あとはブドウの品種(表示があれば)、生産年を選べぶだけで、30秒から1分で検索ができます。

画像認識のようす

曲率があるのでラベル全体が写るように撮影します。ピントが合っていないと画像認識がうまくいきませんので、ラベル上でタップしておきましょう。

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すぐに以下のようにワイナリーが自動で認識され、データベースからそのワイナリーが生産している品種、生産年が表示されますので選択します。ここでラベルを読み取る知識が必要になりますが、見た目の通り選べばうまくいくでしょう。

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適合する候補が表示されますので、選択します。同じ生産者でもいろんな名前で詰めてますので注意深く選びましょう。

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コミュニティーの評価やテイスティング(もちろん英語がほとんど)が読めます。

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コミュニティのレビューなので異論もあるでしょうけれども、他人の言葉でワインが表現されているのを見るだけで、なにを期待できるかという目安になります。

念のため書いておきますが、別に評価の星の数が多い方が必ずよいというわけではありません。数年を隔てたレビューが並列して表示されていますので、それにも注意が必要です。あくまで、「ラベルを見ただけじゃわからん!」というときに他人の舌を借りるつもりで利用するのがよいでしょう。

Snooth Pro は欲しいワインのウイッシュリストや自分のセラーの管理もできるので、私みたいなものぐさな愛好者にはとても便利です。

ワインアプリはたくさんありますが、多くが頑張りすぎていて不安定になっていたり、データに偏りがあったりします(有名ワイン誌を全部網羅しているのはいいけど、近所のワインが検索できなければ意味がないですし…)。

Snooth はその点、潔いつくりをしていて、コミュニティの力をうまく引き出していると思います。

唯一の難点は、免税店のワインの多くが微妙だとわかってかえって選びにくくなる、という点でしょうか…。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。