手軽で美しい写真共有アプリ Instagram が面白い理由
フォローしているアメリカのブロガーの間で流行しているのをみてちょっと始めてみた Instagram が面白くて、しかも便利です。でもなぜそんなに面白いのかなと思ったら興味深い点がみえてきました。
まず Instagram の紹介をしておくと、これは iPhone 上で手軽に写真をとり、フィルターを加えた上で共有することができるアプリです。撮影した写真には古ぼけてみせたりといったフィルターを加えた上で、Twitter、Facebook、Flickr、Tumblr などに送信できます。
フィルターは11種類あって、1タップで選ぶことが可能です。
そして、たとえば以前撮影した写真にフィルターをかけてみた例がこちら。
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なんだか雰囲気がでていますよね。Instagram の目的の一つに、いかに iPhone のカメラが良くなったからといってもなんだか安っぽくみえてしまう写真のクオリティを上げる、というのがあるそうです。あえてこうしたアーティスティックなフィルターをかけることで、「一眼レフにはかなわない」という部分を工夫で回避しているのですね。
Instagram が面白くて便利な理由
Instagram には、アプリ内で他のユーザーをフォローして、他人の写真をフィードとして読み込む機能もあります。私のアカウントを探す場合は、“Search username” で mehori あるいは Masatake で探していただければすぐにみつかるはずです。あるいは Twitter や Facebook のアカウント経由で探すことも可能になっています。
これだけなら「ツイッターで TwitPic や yFrog を使うのと何が違うの?」という意見があるかもしれませんが、Instagram は本来のサービスとアプリとの関係を逆にしてしまっている部分が面白いと思います。
本来なら、Twitter というツールを中心として TwitPic や yFrog といったサービスが展開するはずなのですが、Instagram はアプリの魅力を武器として、逆に Instagram から Twitter, Facebook, Flickr の好きな場所に写真を共有するための入り口をサービス化しているわけです。
「この写真はツイッターのフォロワーに見せたい」「これはFlickrで保存しよう」「これはTumblrに放流」といった気分にあわせて写真を一瞬で共有できる、これが使っていて面白さを感じる理由なのでしょうね。
写真をとったら、それぞれのサービスに同時に送信できるという点も非常に便利です。Posterous で実現していたことを写真でやってみたというところでしょうか。
楽しいのでしばらくiPhone からの写真は Instagram でいろいろ試してみようと思います。