Transmit4 と Hazel でリモートサーバー上のファイル整理も自動化する
本業は自然科学者ですが、やっていることといえばコンピューター上でひたすら大量のデータを操作するという作業です。そこで日頃たくさんのファイルをやりとりするのに愛用しているのが Mac OS X の ftp クライアント Transmitです。
ftp クライアントはいろいろありますが、Transmit を気に入っているのはこれまでコマンドラインでおこなっていた ftp の操作が自然な形で GUI に組み込まれているところです。先日、大きなアップデートである Transmit 4 がリリースされて、さらに便利な機能が盛り込まれたところなのですが、それを Hazel と連動させればいろいろと面白いことができることに気づきました。
Transmit 4 の Disk 機能
Transmit 4 は見た目も一新され、以前のバージョンに比べて最大で 25 倍の高速化もされているという充実したアップデートなのですが、注目すべきは Disk 機能です。
この機能を利用すると、Transmit 4 を起動していなくても「お気に入り」に入れたリモートのサイトをローカルの外部 HDD であるかのようにマウントしてファイルを操作できるようになります。外部の SFTP サイトも、WebDAV サーバーも、Amazon S3 ディスクも同様にマウントできるわけです。
この機能を使えば Quicksilver や PathFinder からファイルをドラッグ&ドロップで一瞬で外のサイトに転送することができます。ということは…
Hazel と連携
たとえばデスクトップで数日間放っておいたダウンロード済みのファイルがあったら自動的に特定の場所に片付ける、といった作業をしてくれるアプリがHazel です。
今回の Transmit 4 の新機能と Hazel を連携して使えば、ちょっとかわったファイル整理が可能です。たとえば Hazel には zip で圧縮をかけてからファイルを特定の場所に移動する昨日がありますので、「特定のフォルダになげこんだものをすべて zip してサーバーにアップロード」という作業を単純なドラッグ&ドロップに自動化できます。
逆に、マウントされたサーバーは普通の Mac OS X のフォルダのように見えるのですから、ここに Hazel を仕掛けて古いログファイルを消すという作業を自動化することも可能です。
なんだか非常に優秀なツールが連携してもっと面白いことができるというのは、Unix の哲学に通じるものがあって面白いですね。Transmit 4 についてはもっと使い込んでみて、便利な点があったら報告します。