こんにちは、iPad のある世界
この記事を書いている時点で、すでにニューヨークの 5th Avenue のアップルストアでは iPad の販売が開始していて、少しずつ西海岸に向けて新発売の波が進行中です。
iPad についてはつい最近までほとんどの情報が伏せられたままでしたが、ようやくアメリカの著名なジャーナリストからレビュー記事が登場してきて、その使い勝手らしいものも明らかになっています。
そのなかでも最も目をみはるのが MacBreak Weekly 188: iPad Revealed の Andy ihnatko による1時間あまりのビデオです。特に 10:00 分あたりのゲームの使用感や、23:30 分あたりでのスクロール・ズームスピードの高速さの映像をみれば、これが「単なるおおきな iPhone / iPod touch」ではないということがわかります。
先日の記事「「iPad 情報整理術」、はじめます」で私はこのガジェットが単なるコンテンツ消費用の高価な製品になるのではないかと心配していましたが、その心配はあたっていなさそうだということがこのビデオをみて納得できました。
iPad は「セカンドマシン」の意味を変える
以前はデスクトップのマシンに対してノートパソコンをセカンドマシンとしてもっているというパターンが定番でしたが、ここ最近ではノートパソコンだけで万事がすんでいるという人の方が多いかもしれません。
iPad はそうした、「ノートパソコンがメインマシン」という人のためのセカンドマシンとして機能するといえそうです。
iPhone が出てきた時に最初は「いまでもコンピュータにふれている時間が長すぎるのに、さらにiPhone をいじくっている時間なんてあるのだろうか?」と思ったものでしたが、iPhone が活性化している時間が歩いている時間やちょっとしたスキマ時間であることに気づいたらむしろデスクトップのマシンの前に座っている時間は短くなりました。
同じようなことが iPad でも起こりそうです。もう今から、私は自分が iMac の前では InDesign のようなヘビーな編集作業を行い、MacBook Pro を使って原稿を居間で書き、ちょっとしたメール・ブログの下書き・Evernote のノートの閲覧・プレゼンファイルの復習・論文の講読・映画などの閲覧・スキャンした本の読書・ウェブサーフィンといった 80% のカジュアルな使い方を iPad でしている姿が目に浮かびます。
そうして考えると、iPad はコンピュータが脱構築された姿といえるのかもしれませんね。
こんにちは、iPad のある世界。一日も早く使ってみたいぞ!