右脳と左脳の連携を生み出すには...目を左右に動かす?

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週末なので、ちょっと突っ込みどころの多いゆるい話でも。

右脳と左脳の両方、とくにいつもつかっていない側をより利用することによって創造性が増すという話はよく聞きます。しかしそうした創造性が高まった状態を、目を左右に動かすことで人工的に作れるかもしれないという研究成果が発表されています。

ストックトン大学の Shobe 助教授は 62 人の対象者に対して日常品の別の使い道を考えるテストを行った際に、被験者の「利き腕率」も考慮にいれて実験を行いました。

この「利き腕率」というのは、利き腕がどれだけ支配的かを示したもので、右利きの人であっても左手がそれなりに機能を果たしていることがあるのを表す指標のようです。

実験では、左右両方の脳の間のコミュニケーションが促進されるように 30 秒左右に視線を揺らした場合と、まっすぐを見ていた場合に、被験者の「利き腕率」によって変化が生じました。

たとえば利き腕の支配が強い人の場合、左右に視線を揺らして左右の脳のコミュニケーションを促進することでテストの成績の向上がみられました。一方で、利き腕の支配が弱い人の場合、そもそも左右の脳が連携している度合いが大きいせいか、それほどの向上はみられなかったそうです。

こうした「Alternative Uses Test」では「他の人にみられない使い方を発想する」クリエイティビティという指標と、ただ単に新しい当たり前な使い方を考えるスピードの両方を計測できますが、左右の目の運動による効果は前者について9分、後者について3−6分持続したそうです。

そういえば去年 @lonelysandwich「他の人に踊っていることが(ほとんど)わからないダンス:Fishstick」(残り 45 秒あたり)という冗談をネットで公開していて私も大笑いしたものでしたが、つまりこれは Fishstick を踊ると創造性が高まるという話なのかな。

Performing horizontal eye movement exercises can boost your creativity (via BoingBoing)

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。