Twitter やブログでなりすましに困っている時は ClaimID で対抗

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最近 Twitter やソーシャルネットワークで本人になりすましてアカウントを作成するという問題をよく耳にするようになりました。

有名人のアカウントが勝手に作られるということはよくある話ですが、普通に活動しているブロガーや Twitter ユーザーのアカウントの偽物が作られて、まるで本人であるかのように活動している例もみられます。

こうした偽物を根本的に退治することはできないものの、少なくともネット上における URL の一つ一つを登録して「これは私の関与したサイト」「これは無関係」という情報を一覧にできるサービスが ClaimID です。

たとえば私の ClaimID サイトをごらんいただけるとわかると思いますが、このブログや、まだドメインをとっただけで開始していないサイト、Twitter、Facebook、FriendFeed のアカウント、参加した本などをグループ分けして登録しておくことができます。

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たとえばポッドキャストで有名な Leo Laporte の ID を見てみると、一番下に「これは私ではない」と銘打たれた URL もいくつかあります。

なりすましで作られたブログ、勝手に作られた Facebook、MySpace のページに加えて、同名の父親が書いた本を登録して「いい本だけど、書いたのは私ではないよ!」と判別しやすくしています。

もちろん ClaimID だけでは、なりすましの ID を作ることができますので何の証明にもなりません。作った ID はブログ、Facebook、Twitter など、自分でコントロールできるサイトからリンクを張っておく必要があります。Wordpress のブログを使っているなら、サイドバーに表示させるウィジェットも公開されています。

また逆に、ClaimID で自分が過去にかいた都合の悪い記事の URL を貼り付けて「これは自分ではない」という嘘の主張をすることも可能なのですから、究極的にはなんの証明にもなっていないことにも注意しなければいけません。

つまり ClaimID はネット上で培った信頼を補強するために使われるもので、そもそも信頼されていない人は ClaimID に書かれている情報も信じてもらえないわけです。

こうした限界はありますが、なりすましに悩まされているなら、ひとまずリンク一つで「それ、自分じゃないよ」ということを主張して手早く対抗することができるのが、ClaimID のメリットです。

もちろんネット上の ID が気になる人は、自分が関連するブランド名の Twitter アカウント、Facebook アカウント、Google Profile も作っておくこともおすすめしますが!

p.s.

Claim という言葉は「クレーム」=「抗議する」ことだと解釈されることが多いのですが、claim の本当の意味合いは「主張する」「要求する」「勝ち取る」ですので、ClaimID は「ID を主張する」サービスだと理解するのが正しそうです。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。