iPhone の「連絡先」アプリを使って TextExpander ライクな入力を

私は Mac OS X の TextExpander を愛用していて、たとえば Remember The Milk だったら「;rtm」という短い省略形ですぐに入力できるようにしてあります。そうした省略形は数十個あって、おかげで毎日 5% くらいはタイピングの量を節約していると思います。

iPhone にも TextExpander はあるものの、専用アプリケーションなので「この省略形がシステム全体で使えたらいいのに」と思っていました。

それで思ったのが、単語登録を「連絡先」の「姓」の欄と「読み」の欄でやってしまうという、有名なハックを利用した方法。連絡先アプリに「読み」が登録されている場合、その読みを入力すると変換候補に名前が上がってきますので、その仕様を利用して省略形から文字列を引き出せるようにできないかなあ? と思ったのでやってみました。

1. 入力したい文字を「姓」の欄に書き込みます

たとえば Remember The Milk なんて入力が面倒なので簡単な省略形で呼び出せるとよさそう。

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2. この文字列を呼び出すための省略形を「読み」にいれます

日本語入力で、任意の省略形を「読み」に入れます。他の漢字変換と混乱してほしくないので、ここでは「:」を先頭に入れています。

address2.png

3. アドレスをセーブして、「読み」の文字列で呼び出し

あとはこの省略形を日本語モードでいれるだけ。

address3.png

ちゃんと動いてる。あとはどれくらいの長さまで対応できるかが問題なのですが…。

address4.png

おお! 50 文字近い僕の現在の所属先もちゃんと入力できます。たぶんもっといけるはずなので、こうした TextExpander のような使い方も大丈夫そうですね。

弊害は「連絡先」がこうした省略形によってごちゃごちゃしてくることなので、なるべくグループ分けを利用するのが良さそうです。(下に追記しました!)

さて、TextExpander の省略形をごそっと iPhone に入れておいたので iPhone からブログを書くのもだいぶ楽になりそうです。

追記:

kaihaji さんのコメントで、「姓」で並び替えをしているなら短縮形は名前の方にいれて、姓にはてきとうな記号を入れておけば「連絡先」がごちゃごちゃすることはないという指摘を受けました。図にするとこんな感じですね。

address-add.jpg

こういうインプットがあるからブログはやめられないですね。記事にしておいてよかった!

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。