タスクを地図上に散りばめる OmniFocus for iPhone OS 3.0
最先端の GTD アプリがさらに魅力的になっています。
iPhone OS 3.0 のアップデートにあわせて OmniFocus も新しいバージョンを公開していました。
こちらもざっと新機能を使った感想と使用感をまとめておこうかと思います。
1. Google Map 上でタスクを確認
これはハマりそうな楽しい機能です。タスク管理というと「リスト表示」の場合が多いですが、新しい OmniFocus では OS3.0 の機能を利用して、Google Map 上にタスクを表示することが可能になりました。
町中にたくさんの行き先があって、それぞれの場所にタスクが結びつけられている場合は、地図を利用して「どこ」に「いくつ」のタスクがあるのか確認できます。
「この場所に移動してタスクを完了させたいけど、何分かかるのかな?」と思った場合は、アイコンにクリックすることで OmniFocus の地図から、実際の Google Map アプリに移動しますので経路を検索して移動にかかる時間を見積もることもできます。これは営業などでいろんなところに歩かないといけない人には重宝する機能になりそうです。
2. タスク・プロジェクトを検索
タスクやプロジェクトが英語であれば高速に検索ができるようになりました。
日本語での検索は、検索フォームにそのまま入力しようとした場合、1キーストロークごとに入力が確定されてしまうのでひらがながなかなか入力できませんでした。
検索したい文字列をカット & ペーストした場合は日本語でも動作しますので、この点は今後の改善点として Omni group に連絡しておきました。
3. 繰り返しタスクの入力をサポート
OmniFocus でも「毎週」「毎日」といった繰り返しのタスクが入力できるようになりました。
この繰り返しも「終了する期日から繰り返し」という、いわゆる締め切り型の繰り返しと、「次にタスクを完了させてから繰り返し」というペースメーカー型の繰り返しの両方が入れられます。
たとえば「1週間に1度はランニングをする」というタスクだったら、「次に完了させてから繰り返し」にしておけば、万が一このタスクをさぼっていたとしても、先週と、先々週の「ランニングする」というタスクがリストの中に増えてゆかずにすみます。
4. ランドスケープモードと、Undo サポート
この二つはまだ試験運用中の機能らしいですが、ほとんどの UI で横向きの入力ができるようになりました。日本語でタスクを書いた場合は長文になりがちですのでこれは大歓迎の機能です。
また、iPhone を使った Undo の機能も付け加えられています。たとえばタスクを「完了」させて画面から消えてしまったあとでも、iPhone を一振りすれば先ほどの操作を Undo できます。
複数の操作を Undo させることはできないのでなかなか使用する頻度は高くなさそうですが、覚えておくと便利かもしれません。
この二つの機能は「設定」のパネルの最下部で「enable」を選択することで使用できるようになります。
まとめ
OmniFocus の魅力は、iPhone のインタフェースでしかできないことを利用した GTD アプリになっているところです。GTD を実行するには紙ベースから、簡単なテキストファイル、アウトラインソフトなど、いろんな方法がありますが、iPhone だったら OmniFocus が一番かもしれません。それくらいに、iPhone ならではの機能を凝縮しているのが使っていて心地よいところです
ただ、そのこの多機能の一方で動作が多少もっさりとしている感じがするのが難点です。このあたりも、iPhone 3GS に乗り換える理由になるかもしれませんね。