iPhone OS 3.0 に対応した Evernote 3.0 の最新機能
iPhone OS 3.0 の発表にともなってたくさんのアプリがアップデートされていますが、中でも目を引くのが Evernote 3.0 の新機能です。
Evernote for iPhone といえば動作がもっさりとしていて、かんじんな写真・ボイスメモがクラッシュしやすかったので、なんとなく敬遠するようになったという人も多いと思うのですが、そんな人もぜひ今回のアップデートでもう一度チャレンジほしいと思うくらい、見事なできばえです。
Evernote ブログからその主な機能を抜き出してみると:
- シンクロ機能が大幅に改善:
iPhone 上で Evernote のデータを閲覧するときに、これまでは 25 ほどのノートを単位としてデータの送受信をしていました。これがアプリ全体の動作をもっさりとさせていましたが、iPhone OS 3.0 の機能を使うことでノートの基本情報を iPhone 上に格納することが可能になりました。
これによって、ノートの一覧表での動作が非常にスムーズになり、まるでデータがすべて iPhone 上に存在しているかのような感覚で操作できるようになりました。
- Google Map 上でデータを確認:
iPhone 上でメモを作成した場合、その場所が GPS を通して記録されていますので、「メモをとった場所」でデータを探すことができます。
iPhone OS 3.0 の機能として Google Map などをアプリ内に埋め込めるようになりましたので、その機能をフルに活用して直感的に場所でメモを探すことができます。便利というだけでなくかっこいい!
- 新しい横向きナビゲーション:
iPhone を横に向けると、全てのメモが横向きにサムネイルとして流れるナビゲーションに変化します。
アイコンに触れるとタイトルが表示され、タップすれば内容が表示されます。
実は Evernote を起動した最初のメニュー画面も横向きに対応していますので、iPhone を横向きにもったままで Evernote を利用できるようになりました。
- ボイスレコーダが一新:
僕にとっては、この機能は Evernote をクラッシュさせる最大の原因だったのですが、今回のアップデートでずいぶんと安定した感じがします。
さわらなくてはいけないボタンが少なく、さっと録音してアップロードさせることができますので、キーボードを使って書き込むのが面倒な情報についてはこの機能を使ってレコーディングするのが手軽でしょう。
OS 3.0 で追加されたボイスメモのようなメモのトリミング機能はありませんが、音声のクオリティは Evernote の方がノイズが少なくて良い感じです。
将来的にはオーディオ検索、あるいはオーディオから文字への変換も考えられているみたいですので、時間を節約する音声メモは今からコツを学んでなれておくといいかもしれません。
全体のパフォーマンスがかなり改善されているのもとても印象的です。現状の iPhone でこれだけ使うのが楽になってきたのですから、どうも体感速度が2倍に近いというのは本当らしい iPhone 3GS が登場したらもっと使いやすくなりそうです。
実際に利用してみた、Google Map 上に表示したメモが次の通り。
「i」のアイコンを使えば、メモの「作成日」「タイトル」「都市」などの順列でメモを整理できますので、場所を記録するのは今後もっと大事になりそうです。
横向きインターフェースに変えたところが次の写真。
「触れたらタイトルが出てくる」という機能は、たとえばほとんど白紙に見えるような短いテキストしかないメモで効果を発揮します。
一度に閲覧できる情報が一気に増えたので、これで出先で情報を探すのがさらに便利になりそうです。
Evernote の新機能については以下のビデオからも確認できます。