一瞬で探し物を見つけられる Evernote の「多」軸検索を iPhone で作る

Evernote に格納されているメモの数はいくつありますか? 1000 個? 100 個? まさか十数個ということはないですよね?

こうしたデータ格納ソフトを使っていて時折不安になるのが、「入れたはいいけれども、探したいときに見つけられなかったらどうしよう」という点です。

**格納したメモを探し出せないという先入観があると、入れるときも若干手控えてしまいます。**私も最初そうだったのですが、Evernote のメモの数が極端に少ないのはこうしたケースがあるのかもしれません。

そこで Evernote では「ノートブック」「タグ」「作成日」といった項目を自在に組み合わせてメモを探せる機能が組み込まれています。「タグ」だけでは見つからないものも、いくつか別の要素を加えることで絞り込むことができるという意味で私は勝手に**「多軸検索」**と呼んでいます。

多軸検索はデスクトップ版の Evernote からも作れますが、割合手軽で実際的なのが Evernote for iPhone から作る場合です。

  1. まずは検索フォームをタップすると、Advanced Search という項目が出てきますので、ここをタップします。

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  1. デスクトップ版と同様に、ここでノートブックや、タグ、日付などを指定します。iPhone だとここに「この場所の付近」というように GPS ロケーションを指定する機能もあります。

これ以外にも「Evernote に取り込まれた方法(メールだった? Webclip からだった? iPhone からだった?)」、「画像、オーディオを含んでいるか否か」「暗号化されているかどうか」といった検索軸も指定できます。

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  1. 最後に作った検索に名前をつけて保存すると、自動的に検索項目がデスクトップ版にシンクロされます。一瞬!

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個人的には Saved Search はデスクトップ版で作るよりも、iPhone で作る方が手軽ですし、必要に応じて作るので便利な気がしています

プレミアム版にアップグレードしたけど、なんだか毎月の要領制限にぜんぜん届かないうちに1ヶ月が過ぎてしまうという人は、まだまだ Evernote にデータを預けてよいものか? という迷いがあると思います。

そういう方はこの「名前付き検索」を使いこなして、「どんなにメモがあっても一瞬で探せるじゃないか」という自信をつけて、Evernote にまかせるメモをふやしていってみてください。

デスクトップで無造作に投げ込んだものをあとで iPhone から自在に引き出せるこの検索機能に慣れると、「あの情報はどこにあったっけ?」と探すつまらない作業に手間を使わなくてすむようになります。

その分の時間を、大事な情報をみること、考えること、発想することにつかえるのですから、こうしたツールは手放せません。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。