3週間チャレンジまとめ「測定」「ツール」と「日常化」

strategy

すっかり更新が遅れているうちに4月が終わってしまいます。3週間の期間限定で取り組んでいた私の今月の小さな習慣、「家計をつける」の報告をしなければ!

与えられた3週間、つまり 21 日間のうち、見栄も手伝って19 日間はなんとか家計をつけることができましたし、比較的金銭を追いかけるのがルーズになりがちな旅行中も正確に記録をとることができたので、外からみている分にははひとまず成功しているといえそうです。

でも何かが足りない。

ちゃんと「測定」はできているし、行動を「実践」できてもいるのに、今ひとつ習慣が日常に定着した感じがしない、つまり**「日常化」したという実感がない**という苦い感じが残りました。

目的と手段は一致していたか?

ちょっと考えるうちに、今回の実感の欠如は自分の小遣いの全体像をあらかじめ考え、毎日の支出を「何%は投資、何%は購入、何%は寄付」という枠組みの中に落とし込めていないことが原因なのではないかと考えるようになりました。

つまりは、「手段」=「家計の記録」が、ちゃんとした「目的」=「キャッシュフローの構築」と一致せず、ズレが生じていたのですね。これは素直に反省です。まあ、お金勘定が不得意な自分にしてはまだできた方でしょうか。

もう一つ、「日常化」を妨げていたのは、一日のある特定の時間と場所に習慣をちゃんと割り当てていなかったことが挙げられます。腕立て伏せなら、「お風呂に入る前に自分の部屋の一角で」という決まった時間と場所があるのですが、家計の集計にはこれがありませんでした。これがない限り、どこか行動が場当たりになってしまい、身についた感じがしないですね。これも反省。

今回、私と同時に「小さな習慣」を始めた人の中にも、同じように「日常化」の部分で不完全燃焼を感じている人はいないでしょうか? もしいたら、その気持ちを mixi コミュニティーで書き込んで下さい!

勝負の2週間目はツールに気をつける

今回楽しかったのは、記録の方法でした。シゴタノ! で新井ユウコさんが紹介していた Google Docs を使う方法をそのまままねてみたところ、iPhone から記録をとるのがすっかり楽しくなってしまいました。

最初のやる気が衰えてきて、しだいに習慣化を忘れるようになってきた2週間目からは、実践していることをツールで代用したり、ルーチン化を気にすることで「形」にする工夫が効果を発揮します

たとえば体重記録なら、体重記録シートがそれにあたりますし、単に英語の勉強をしている場合でも、勉強を10分でいいからやったかどうかをチェックするシートが役に立つわけですね。

5月も続けますよ!

ちょっとぐだぐだになってしまった初回の反省を1週間くらいしてから、連休明けの 5/7 から第二回の「三週間チャレンジ」に入ります。

このまま「家計」の習慣作りを続けてもいいのですが、習慣は小さいものをリボルバーの用に回転させながら「新しいものに挑戦している」状態を維持する方がやる気が持続しますので、今度は別のものに移行します(もちろん家計もできるかぎり付け続けますが)。

私の次の「小さな習慣」は、ちょっと厳しく**「毎日原稿用紙5枚の日本語を書く」**というものにします。

自分にとって楽しみにして挑戦でもある日本語修行を一段階ステップアップさせるために、別種の文章も含めてもっとたくさん書かないといけないと常々感じていました。そこでメールも、ブログの文章も 趣味も含めて、概算で 2000 文字を毎日書くことを3週間続けたいと思います。5枚って、短いようでけっこう難しいですよ…。

今回もう一つ反省点なのは mixi のコミュニティーをちゃんとメンテナンスしてなかったこと。ほぼ放置でしたね…反省。コミュニティーの維持も不得意分野なので、このあたりもてこ入れしつつ、5月も続けたいと思います。

4月に参加して下さったかたはぜひ、コミュニティーの報告トピックに成功話、苦労話を書き込んでみて下さい。また今月から始めたいけれども、mixi に入会したいなあという方は、コメントか、私のメールアドレス(about のページにあります)までご一報下さい。

それでは Happy Habit Building!

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。