休み時間を手帳に記入していますか?
Enjoy Life More: Schedule Your Leisure Time | Dumb Little Man
時間管理というと普通は「仕事」をしている時間を管理すると考えがちです。ふだん私たちが向き合っているのは「仕事」なのですから、それは当然です。
しかし仕事のスケジュールを見事に管理するのはいいのですが、それが行き過ぎて、「仕事」で日常を埋め尽くした残りが「休み」あるいは「遊び」だと考え始めてしまうと、そもそも何のために時間を管理しているのかわからなくなってきます。
そう、管理されるべきは「仕事」そのものではなくて「仕事」も「休み」も含んだ私たちの行動の全てだということを、ともすれば忘れてしまうのです。
私もよくこの基本中の基本を忘れてしまい、はっと我にかえっています。今日は Dumb Little Man で紹介されていた「人生をもっと楽しもう:あなたの休み時間をスケジュールする」という記事から、休み時間を日常に組み込むポイントについて紹介します。
当たり前かもしれませんが、実は忘れがちなポイントをいっしょに心にとどめて下さい。
日中の休み時間を確保しよう
集中力を総動員して、必死で作業をすれば、その長いトンネルの最後にはリラックスできる休み時間が待っていると思ったのに、実際には仕事を先送りしたり、ぐずぐずして最後になるまで取りかかれないということはないでしょうか。
逆説的ですが、**あらかじめ休み時間を設定しておいて、その休みに向かって作業を行う方が集中力をかきたてることが可能になります。**たとえば8時から仕事を始めたなら、10時くらいに休みか、あるいは自分にとってやりやすい他の作業を入れるだけでもペースを変えることが可能になるのです。
あまり長い時間集中しようとして「燃え尽き」てしまうよりも、こうしたペースを維持した方が長い目でみるとメリットは大きくなります。
夜の休み時間を確保する
夜はついつい「もうあと一つ仕事を片付けよう」と考えるあまりに大切な時間を浪費しやすくなります。
ここでも昼の場合と同じように、美味しい店に夕食にいったり、友人や家族と時間を過ごしたりといった作業のために時間をあらかじめ確保して、仕事のスケジュールと同じくらい神聖に扱うのが良いでしょう。
忙しく過ごすだけではなく、何か一日の終わりに楽しみが待っている方が、日中の効率を高めることができるからです。
大きなプロジェクトを進行させる時間を確保する
サイドビジネスや趣味をもっている人には特に、平日・休日を問わず、一定時間を毎日とりわける習慣を作ることが鍵となります。
趣味で本や小説を書いているのなら、月曜と木曜の夜は必ずその作業のためにとっておくといったように、ルールとして組み込んでしまいます。そうすれば忙しい仕事や他のこともそのルールの周りに再調整されていきます。
週末の過ごし方をあらかじめ決めておく
週末になるまで何をするか決めておらず、結果的にいつまでも眠っていて一日を損してしまうということがないでしょうか?
充実した週末を過ごしたいのなら、まるで仕事を管理するように週末になる前から睡眠を含めたスケジュールを立てておくほうが限られた時間を有効に使えます。
こうした「計画」を綿密に立てることが窮屈で息苦しいと感じているなら、たとえば「土曜日の午前中は思いついた楽しいことをする」という程度にアドリブが入る余地を残してスケジュールしてもいいでしょう。
大きい石を先にいれれば、他のものは隙間に入る
Dumb Little Man のこれらのアドバイスを読んで「当たり前じゃないか?」と思われた人もいるかもしれません。
しかし見逃してほしくないのが、これら4点に共通する時間管理上の真理があって、これを心の底から理解していないと時間は指の隙間から抜け落ちてゆくのだということです。それは:
「大事なことからスケジュールすること。そうすれば他の雑用と忙しさはそれを避けるように再調整される」
というものです。いったいどれだけの時間が、目の前にちらついているからという理由だけで手を染めてしまった雑用で消えてゆくことか!
それよりは、意識的に休み時間をスケジュールし、自分によい分け前を用意して、仕事もプライベートもともに享受したいものだと思うわけです。
私が好きなマルクス・アウレーリウスの言葉の一つに次があります。「『幸運な』とは自分に良い分け前を用意した人のこと。良い分け前とは、よい魂の傾向、よい衝動、よい行為のことだ」
色は緑の蛍光ペンがいいでしょう。いまからあなたのシステム手帳に、「自分へのよい分け前」をあらかじめ書き込んではいかがでしょうか?