「仕事の先送り」は「どこから始めるか」を見失った状態
Dead Simple Guide to Beating Procrastination | Zen Habits
仕事の先送り。気の重い作業になかなかとりかかれない。どうしてもぐずぐずしてしまう。こんなジレンマを感じることなく過ごせる人はきっといないのではないでしょうか?
Zen Habits の Leo が「先送りを防ぐための簡単な10箇条」という記事で「先送り」を回避するためのコツを紹介しています。どれもどこかで聞いたことあるものばかりだと思いますが、ベースにあるのは「その作業を終わらせるのではない。始めるだけだ」という考え方です。
「終わらなければ」と考えているから気が重くなっている状況を、「いまはスタートさせるだけでいいんだ」と、問題を別の視点から見つめ直すことでとっかかりを見いだすわけです。
そんな10箇条を意訳でご紹介します。
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それは本当に「やるべき」「やりたい」ことなのか真剣に確認すること。そうしなければ、手を付けたところでそれは時間の浪費だから。
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簡単化を心がける。ツールをいじくったり、見栄えをよくしたりといったことは忘れること。ただ「実行する」ことだけに集中。
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一日の最初にそれをすること。メールを読んだり、ブラウザを開く前に。
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それを実行するために邪魔になるすべてをあらかじめ排除しておく。これはネットも含む。
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「終わらせる」という気持ちではなくて「始めてみる」という気持ちでとりかかる
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10分だけやるのだと自分に言い聞かせる。
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一番気が重いタスクを ToDo のトップにおくこと。
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その作業のうち、もっともやる気を起こさせる部分を探してそこから始める。
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完璧主義は捨てる。とりあえず始めて、あとで直す。
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それでも先送りを続けてしまうなら、本当にやりたいのか再確認するべき。罪悪感を感じながら先送りするよりも、能動的に後日に再スケジュールできないか確認する。
でも振るっているのが、この10項目のあとに続く言葉です。「このすべてがダメだったなら、昼寝でもするか、ちょっと外の空気を楽しむか、何もしないのもいいだろう。能率をあげることだけが人生じゃないさ」
案外、最後のこのアドバイスが一番効果が大きいのではないでしょうか?
前向きなプレッシャーは良い効果をもたらすことが多いのですが、逆にプレッシャーに負け始めていて「やらなきゃダメだ!」「なんで出来ないんだ!?」「自分は何てダメなんだろう」と考えて落ち込んでいる状態のときは、自分に対する期待値の見積もりが過大で、飛び越えられないハードルを目の前に作り出して嘆いている場合もありうるからです。
外にでて春の空気を吸って我に返ると、自分に対して課したハードルが現状にそぐわないくらい高いことに気づくかもしれません。
「まてよ、こんなに一度にできるはずないじゃないか。急所のこの部分だけに集中して、ここから始めてみよう。残りはあとで心配しよう」
それこそが、「実行する」ということの本質なのですが、なんと容易に私たちはそれを忘れることか。
年度末でいろんなものが積み上がっている今、仕事に対するこうした「本質を見る目」に曇りがないように注意しないと我を失いそうです。
ところで先送りを防ぐためのほかのコツを使っているという方はいますか? よければコメントでご紹介下さい!