TextExpander 2.5.2 で任意のシェルスクリプトを展開可能に
ギークな話題で申し訳ないのですが、嬉しいニュースなので勢いで。
Mac 上でテキスト展開をしてくれるアプリケーション、TextExpander が 2.5.2 にアップデートされ、これまでの AppleScript 対応に加えて任意のシェルスクリプトの展開も行ってくれるようになりました。
TextExpander はもともと、“addhome”(Address Home の略のつもり)といった勝手な略号を設定しておけば、自分の住所や電話番号といったテキストに自動で置換してくれるアプリです。
「なんだ、それだけだったら ATOK などの辞書に登録すればいいだけじゃないか」と思われるかもしれませんが、TextExpander は例えば HTML をコーディングするときに「」と展開したうえで " " の間にカーソルを動かすといったかゆいところに手の届く動作も可能になります。
今回追加された機能は #! で始まる行をもつ任意のスクリプトを実行して、その結果を挿入できるというものです。例えば簡単な例だと、月を調べて数字に合わせて January だとか February と展開するスクリプトを次のように定義できます。
これで csh, sh, perl, ruby スクリプトの結果をテキストに挿入することが可能になります。引数を渡したりすることはできないのですが、時間や日付に応じて自動で変わってゆくテキストを生成するのが便利になりそうです。
ただし残念なことに、時候の挨拶を自動で選んでくれるスクリプトを作ってみようと思って日本語を入力したところ、スクリプトがエラーで終了しているらしく展開はされませんでした。惜しい!
ただし、実行権限をもっている外部のスクリプトを TextExpander 内から呼び出すことは可能でしたので、文字コードをちゃんと考えて作ればこの制限を回避する方法は簡単に作れそうです。
まるで指先にシェルスクリプトの力が宿るようで、わくわくする新機能です。さて、何を組み込んでみようかな?