トモエそろばんのブックストッパーが素晴らしすぎます
ところで先の記事で紹介した原尻淳一さんの Reading Hacks! には、以前シゴタノ! でも話題に挙げられていた(@seven777さんリンクご教示感謝!)、トモエそろばん社製のブックストッパーが紹介されていました。「本を開くために必ず2個買うべし」、という警告とともに。
このストッパーはいわゆる書見台として使う物というよりは、本をのぞき込みながらメモ・ノートをとるときに一時的に本を開いておくためのものです。本は引用してこそのものですが、人間には手が3本はありませんので、本が閉じないように開いておきながらキーボードを打つことはできません。これがけっこう苦痛なのです。
早速近くの東急ハンズをチェックしたところ、いくつも売っていましたので購入してみたところ、これが便利! パソコンで入力をしながら、横目で文献から引用するときなどのストレスがまったくなくなりました。なんで今まで使ってなかったんだろう? と思うくらいです。
まずはサイード教授の文化と帝国主義 を開いてみました。このブックストッパーは洗濯ばさみのようなクリップに、ちょっと重さのあるウェイト部分で構成されていて、こうして両側から本を押し下げて開きます。無理がかかっていませんので、背が傷むことはなさそうです。
クリップに本が挟まらない心配は? というと、全部を挟まなくてもよいのです。上の写真では両側ともに 20 ページだけをそっと挟んでいるだけです。ページをたくさん挟むと、むしろクリップの跡がページに残りそうです。
じゃあ分厚い本の非常に後のページを開きたい場合はどうでしょう。たとえば新訳から引用することが多い聖書は、いつも最後のほうを開かないといけませんので、面倒です。実はこれも問題ありません。写真ではわかりにくいですが、こうしたときはウェイト部分を机に立ててしまうと、手でそっと開いているような開き方をしてくれます。いいなあ。
じゃあ意地悪をして、背表紙を傷めたくない、非常に分厚いペーパーバックの洋書の真ん中部分を開いたままにしたい場合はどうでしょう。これも写真の通り、ウェイト部分を途中のページに立てればよいのですから問題ありません。本は Stephen King の “Wizard and Glass ” で試しました。
じゃあ、自分の本棚随一の希覯本、辞典史上最も有名な間違い項目もそのままの、丸善による1940 年発行の第二版ウェブスター大辞典ならどうだっ!…って、意味がありませんでした。でもなんだか崖にしがみついているみたいでかわいいですね。愛着がわいてきました。
シゴタノ!の紹介の通り、折り目をつけたくない、あるいは背表紙を傷めたくない書類を開いて仕事をする人の必需品かもしれません。