GMail の IMAP 機能が大幅増強
New in Labs: Advanced IMAP Controls | Official GMail Blog
使っていない人には「なんだそりゃ?」というくらいに地味な話かもしれませんが、自分的には歓迎ですので紹介。
まだ本家の英語版だけだと思いますが、GMail の Labs 機能の中に、IMAP の使い勝手を向上させる機能が追加されていました。画面左上の緑の試験管のアイコン(右のやつ)をクリックして “Advanced IMAP Controls” をオンにすると、次の3つの機能が追加されます。
1:IMAP でラベルを表示するか選択できる機能
iPhone で GMail を見ている時など特にそうですが、なにも全てのフォルダが端末から見えている必要はありません。非常に古い「2006 年の会議」ラベルが付けられているメールは、そもそも見えないようにしておいたほうが楽です。
Advanced IMAP Controls を有効にすると、ラベルの設定欄に「Show in IMAP」というチェックボックスが付きますので、それを外しておけば、携帯端末でアクセスする必要のないフォルダを不可視にできます。
2:「自動的に削除する」かを選択できる機能
これは GMail をもうちょっと他の IMAP クライアントと似たような動作にするもので、この Auto Expunge の機能をオフにしておけば、メールに対して「削除ラベルをつけ → 次のチャンスでメールを削除」という2段階を踏むことができます。
3:IMAP フォルダーからメールが削除されたときの行き先指定
これはちょっと分かりにくい機能なのですが、GMail と IMAP の親和性を高めてくれるオプションです。
GMail は一般のメールクライアントとは違って「フォルダーはタグに過ぎない」「全てのメールをアーカイブする」という考え方をしていますが、これを IMAP クライアントの側でメールを操作している場合にも意識させるようにしたい場合があります。
このオプションを使えば、IMAP フォルダーからメールを削除された場合に、メールを「アーカイブにいれる」「GMail の Trash にいれる」「永久に削除する」から選べるようになります。
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「細かい話だな!」と思われるかもしれませんが、こうしたちょっとした機能は iPhone みたいな携帯端末から GMail にアクセスするときに便利ですし、出先からパケット料金のかかる通信手段でアクセスしているときに Thunderbird や Mail.app を立ち上げたら何百通ものメールをシンクロし始めたなんてことがないようにするのに役に立ちます。
何より、出先で悩まされるメールが少ない方がよいに決まっていますしね。