「いま、それをやっていてもいいの?」を突きつけるページ

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いま、この記事を読んでいてもいいのですか? 本当に? じゃあ読み進んでいただくとして、今日はこうした「いま、それをやっていてもいいのか?」という質問を突きつけるページが、43Folders の Merlin から届いています。

非常に簡単な、時刻とメッセージだけが書かれているページです。彼はこれを自分が時間を無駄に使いがちなブラウザのタブ・セットの先頭に加えておいて、時間を無駄にしようとしたときにそれが自動的に最初のページとして表示されるようにすることで、軽く自分に再考を促すことにしたのだそうです。

今は 23時22分08秒です。

あなたが今やっているのは、本当に今やるべきことですか? これを読んだ瞬間、私は「天気はどうなるんだっけ?」といつもの天気予報のページを開きながら、Google Reader を開き、さらに Google Chrome がまだ発表されてないかなと Twitter と FriendFeed を検索していたところでした。

参りました Merlin。

漂流する自分に喝をいれる

定期的に自分にあえて「いま、それをしていていいの?」と確認のリマインダを入れるのは、なかなか集中力が向上しない日が数日間続いているときのリハビリや、10時、14時、16時といった「中だるみ」しやすい時間帯に行うのが効果的です。

こんなことのために、使えるツールが、今までも紹介してきましたが、いくつかあります。

Minuteur: とても集中力が欠けてしまっているときは、Minuteur のような、繰り返しアラームを鳴らし続けてくれるタイマーがとても有効です。Minuteur の時間の知らせ方にはビープ音をたてるだけではなく、画面を白くするなどといったもっとわかりやすい方法もありますので、これを 15 分おきなどにかけることで自分に定期的に喝をいれられます。

I want Sandy:メールや Twitter で利用するバーチャル・秘書を利用して、「15分後に自分にリマインダを送れ」といった簡単なコマンドを1行の Twitter コマンドで設定しています。リマインダの送り先は Mobile Me になっていますので、iPhone を通じてかなり正確にリマインダがメールで届いてくれます。

もちろんこれ以外にも、普通のタイマーを使うなどといった方法がありますが、ようは手軽に自分に「いま、何をしているの?」とツッコミをいれられる方法をつくるというわけです。

毎日これが必要になるわけではありませんが、何をしても集中力が続かないといった昼下がりに、こうしたテクニックを使うのは、終わりかけている午後を救出するのに役立ったりします。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。