モレスキン + マインドマップの読書ノート
移りゆく季節とともに読書の秋がまたやってきます。
最近ずっと読書らしい読書から離れていましたので、リハビリもかねて、堅い本を瞬間的に1章ずつ読んではノートをつけるということをしています。1章に費やす時間は15分程度。メモに5分程度。
ふと思い立ってこのノートの付け方をモレスキン手帳にマインドマップ式につけてみると、これがなかなか調子がいい感じです。
試行錯誤でやっていますが、今のところ無理矢理見開き2ページにマインドマップと、メモを押し込めています。このときに注意しているのが、次のような点です。
-
マップ部分では、章を自分が感じた通りの骨組みに還元します。きっと、理解できていない部分もあるのですが、そうした不十分な点もマップをみていると「あ、この部分は理解が曖昧だな」という風に見えてきます
-
マップに向かない、複合的な概念や情報はメモ部分に抜きだして書いておき、マップからリンクだけしておく。
-
覚えておきたい人名やデータの部分だけ色付けしておく。後にマップを目でスキャンしたときに、この部分が先に脳に読み込まれていきます。
いまのところ気づいたのは、マインドマップ部分が章の構成の要素分解には向いているという点です。一見確かな叙述で水も漏らさず書かれているような章でも、「あれ、なんでここの言及が少ないんだろう?」と不思議に思う点がマップ上で見えてきます。
こうしたところを Wikipedia で調べるなどして掘り下げてみると、読書がいきなり深まります(出先でも Wikipedia を調べるのに、最近は iPhone 上の Wikipanion を重宝しています)。
その反面、要素分解してツリー状にするとあとでわかりにくくなってしまう情報もあります。こうした部分はマインドマップではなくて、マップとは別のメモ部分に書き込むようにしています(写真だと右ページ)。
マインドマップに向いていないのは、正確さを期したい思考の流れ、引用文、自分の言葉で残しておきたい感想などです。
ポケットサイズのモレスキンですのでとても小さいのですが、あえて有限の空間に情報を落とし込むほうが、大事なことだけを書き込むようになってメリットが大きいみたいです。
ちなみに読んでいるのはなぜか中世哲学史。理系のくせになんだか好きなんです。次は文学でこの手法をどう応用できるか試してみないと。