「世界が教えてくれないことは、書き留めないといけない」

GTDの生みの親 David Allenさんインタビュー特別編(2)「頭を空にする」習慣と,GTDへの信頼の作りかた | gihyo.jp

GTD を始めたときに、まず最初に爽快感とともに始めるのが、頭の中をクリアーにしてゆくという作業です。脳の中から気になっていたことを全て書いてゆくのは、それだけで気持ちのいいことですが、でもどこまで書けばいいのでしょうか?

GTD の生みの親、David Allen さんとのインタビュー第2回はこの点について、つまりは GTD 初心者が GTD に習熟するためのコツについてお話を伺いました。

この回で一番印象に残ったのは「世界が君にリマインドしてくれないことは、どこかに書き留めておかないといけないよ」というメッセージでした。David Allen さん自信の言葉では:

Everything that the world does not remind you, you have to get it out of your head. となります。

「覚えておこう」とがんばっているものを書き出す

このことは David Allen さん夫妻が「洗濯する」ことを ToDo に加えなかったり、普段買うものは買い物リストに加えないということの理由になっています。たまってきた洗濯物、スーパーの品物の棚を見ているだけで、それがリマインダになるからです。

また、忘れ物をしないようにするために、玄関に「ハンカチ、手帳…」と張り紙をする人はいるとおもいますが、「靴」と書く人はいないでしょう。それは外に出た瞬間、靴を履いていなければすぐに気がつく訳で、忘れようがないからです。

この「忘れようがない」ということがとても大事で、忘れようがないものは、いちいちキャプチャーするまでもないものなのです。逆に、「忘れる可能性が少しでもある」なら、それがオープン・ループであるとも言えます。

今週のイベントでは、このことについてももうちょっと深く David Allen の言葉をご紹介したいと思います。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。