未来と、過去の経験と、今を生き抜く ToDo リストの3時制

list.jpg ライフハック交差点 (10) 未来を引き寄せる ToDoリストの作り方

Life Hacks PRESS の原稿作成に時間をとられて久しくアップデートしてなかった Gihyo.jp の連載ライフハック交差点の第10回目は「ToDo / NotToDo / Doing リスト」のまとめ記事です。

これまで個別の記事では紹介したことがありますが、一つにまとめてみると、これらのリストを必要に応じて使いわけるのは英語で言うなら時制を、車でいうならギアを変えるようなものだということに気づかされます。

「いつかやりたいと思っていること」が「今」に干渉しないように未来を取り分けておくための ToDo リスト。過去の経験から、「こっちに行ってはいけない」という禁止事項をあらかじめ教えてくれる NotToDo リスト。そして「今、この瞬間」に集中するための Doing リスト。それぞれが、未来、過去、そして現在の時制で私たちを導いてくれる機能を果たしています。

私自身はこれら3つを常に同時に紙にかいていることはなく、ToDo は Covey 手帳の中に、NotToDo は Firefox の LeechBlock 拡張機能で時間の無駄遣いサイトをブロックする形で実現し、Doing リストは情報カード1枚を目の前におくことで実践しています。

本文の前書きで書いた「脳は記憶のための装置ではなく、処理のための装置」だというのは、最近自分がよく考えていて、ますます確信し始めていることの一つです。この点についてはまた記事をあらためて書きたいと思います。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。