宴の支度 (1) ブログを続けるための5つの注意点

key.jpg あすなろ BLOG カンファレンスのライフハック・セクションに寄せられた質問に目を通していましたが、シゴタノ!さんでまとめられているように主に次の4つがありました。

  1. ブログを続けるコツ

  2. パネラーにとってライフハックとは?

  3. ライフハックを続けるコツ

  4. これからのライフハック

カンファレンスで、他のパネラーの皆さんとお話したり、会場のみなさんと話すのも楽しみですが、舞台を整える意味でも4回にわけてこれらの点について Sneak Preview を書いてみたいと思います。

ブログに限った「続ける」コツ

ブログを始めてまだ1年に過ぎない新入生の私ですので、あまり参考にならないと思いますが、Lifehacking.jp を維持する上で注意していることは5点あります。

1. テーマを絞る

mixi で私を知っている人は、どれほど私が日記をかかないかご存じだと思います。mixi の日記は仕事の同僚だけでなく、中学生の頃の友人、果ては自分の教え子までいますので、言葉の選び方に気を遣うのもありますが、それよりも**「なんでも書ける」という縛りのなさが、かえって何をかけばいいのかを解り難くしています**。

そこで逆に考えて、ブログを続けるにはまずテーマを絞って「この話題だけを追い求め、考え続ける」という具合にした方が軌道に乗りやすいのではないかというのが私の経験です。

世の中にはブログに書きたいことはあふれていますが、テーマを絞ると、「これは自分が触れる話題ではない」という具合に切り捨てが楽になります。労せずして、それが他のブログとの差別化にもつながってくれます。

2. フィードバックを楽しむ

コメントによるフィードバックもブログの醍醐味ですが、ページビューの数、自分のブログがリンクされている数、Livedoor Reader での順位、サーチエンジンでどのような検索ワードで発見されているか、といった比較できる「数」を常にモニターして、何がうまくいき、何がうまくいかないのかを観察してみる方が、「やる気」につながりやすい気がします。

こうした数をモニターすることは、ブログを成長させるのに最適な記事の数、投稿の時間、テーマの選別などを知る基礎データになってくれますので、数の上下に一喜一憂するというよりは、横目で何が「うまくいくのか」を教えてくれる指標として常に見ておくと良いでしょう。

3. 好敵手を捜す

ブログはもちろん勝ち負けではないので行き過ぎは禁物ですが、「あの人に追いついてみたい」というイメージをもって更新するのは私に執って良い刺激になってくれています。好敵手が更新しているなら、自分も更新したくなるからです。

好敵手の存在は、**「あの人に読んでもらえるブログを書きたい」**という憧れもかき立ててくれます。このコツの裏の効能は、好敵手を意識することがかえって自分の個性を引き出す思考方法の鍵になってくれる点です。好敵手と世界を同じにしながら、半歩ずれた視点を意識することで、「自分のスタイル」という継続のための原動力を生み出すことができるわけです。

4. ネガティブなことは決して書かない

なぜこれが「継続」のためのコツなのかと、意外に思われるかもしれませんが、私の場合、文章力の弱点もあってネガティブな言葉や攻撃的な言葉を一度書いてしまうと空気を元に戻すことが難しいのが経験でわかっています。

いろんなブログがありますので一概には言えないとはいえ、舌鋒の鋭さを文体として操ることができるくらいに慣れた書き手でない限り、ネガティブな記事、批判だけに終始している記事は、書くのは簡単でも長期的なブログの維持のために邪魔な刺になりかねません。

これからブログを始める人は、ぜひ「明るい文体」とか「ちょっと気だるげ」とか「いつも新しいことを探している」といったように、ブログの「雰囲気」に一定に保るのに挑戦してみてください。最初は難しいですが、軌道に乗ってみると、こうしたスタイルの確立は、引き続き同様の記事を書きやすくしてくれます。

5. ???

ここまで4つ書いてきましたが、5つ目はさらに意外なものになりますので、参考になるかはわからないのですが、あすなろ BLOG カンファレンスの当日でお話しいたします。

(こういうずるい記事の書き方は初めてだなあ…。カンファレンス終了後に、ちゃんと別記事としてアップいたしますので、当日参加できない方は、19日の後にまたお越し下さい)

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。