夢を実現するには、「緊急ではないもの」を「緊急」にする
Managing urgencies | Seth’s Blog
ライフハックについてや自己啓発本を読んでいる人なら、だれもが一度は見たことがあるのではないでしょうか。あの、「緊急性」VS「重要性」の2軸の図を。
「7つの習慣」でも、他の本でも、この右上にある**「緊急ではない」が「重要なこと」という第2領域こそが長期的な目標達成に欠かせない**ということを説いています。
ただ、私たちの活動は「今」「ここで」行なっているものですから、どうしても目先のものに焦点が先にあってしまうのは仕方がありません。
こうした状況を打破するには**「緊急ではないこと」をまるで「緊急である」かのように意識すること**が必要になります。こうした点が Seth Godin のブログに見事な言葉で表現されていました。
I guess the trick is to make the long term items even more urgent than today’s emergencies. Break them into steps and give them deadlines. Measure your people on what they did today in support of where you need to be next month.
多分コツは長期的に重要なタスクを、日常のそれよりもさらに「緊急性がある」ようにしむけることだろう。小さく分割して締め切りを作って与えること。あるいは来月のために今日何をしたのかによって行動を測るといった具合に。
If you work in an urgent-only culture, the only solution is to make the right things urgent.
緊急事項ばかり追い求めている職場環境にあっては、(重要性の高いタスクをしよう、と号令をかけるよりも)やるべきことに緊急性をもたせることしかできないのだ。 これを読んで思い出したのは、先日アメリカに行った時に、かの一流の研究者と同じような話をしていて「どうして雑用ばかりにかまけてしまうのか?」という話題になったときのことです。私のつまらない疑問を先生は一言で喝破してのけました。
「それは雑用は答えがわかっているからです!」
なるほど。雑用というのは、手間はかかるけれどもやり方はわかっている。それに対して重要なタスクはまだ答えが見えず、不安との戦いを強いられる分だけ、どうしても人間の心理はそれを後回しにしてしまうというわけです。
そうであるなら、
「この重要なタスクをしないと1年後の夢が実現しないよ!」 「この一歩を踏み出さないと人生に後悔するよ!」
こんなよい意味でのプレッシャーを自分に与えることで、安易にクリアできる雑用に傾いた針を、逆の方向に傾けないと、いくら遠大なビジョンがあっても、実現のための一歩も踏み出せないのかもしれません。
最近ちょっと守りに入っていた自分に喝をいれなきゃ。