情報カードハック:再利用可能な情報カードの作り方

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どんなに情報時代が進化して、攻殻機動隊ばりに脳内で情報のやりとりができるようになったとしても、私が情報カードを使うのをやめることはないでしょう。英語の表現にもあるように「死んで冷たくなった僕の手の中からむしり取らない限り」というやつです。

石川九楊氏が「筆蝕の構造」 という本で述べているとおり、キーボードで作られた文字はどこか「話し言葉」に近く、同じように「宿題をすること」というタスクを書いたとしても、手で書くのとキーで打つのでは、どこか手で書く方が重さがあるように感じます。あくまで感覚的なことではあるのですが。

情報カードを愛する人はその偏愛ゆえか、いろいろな工夫をいとわない人が多い傾向にあるようですが、そんな人におすすめな「たて長情報カードのつくりかた」と「再利用可能な情報カードの作り方」という二つのテクニックが Lifehack.org で紹介されていました。

特に二つ目の、同一の内容で繰り返し使うカードにの作り方が面白かったのですが、それは以下の通りです。

  1. 毎回利用するチェック項目をあらかじめカードの右側などに書いておくか、印刷しておく

  2. 左側のチェックボックスの上に、透明のセロハンテープをはりつける

  3. 使うときには、ホワイトボート用のペンでチェックボックスを埋めてゆく

  4. 再利用するときにはティッシュなどでインクを拭き取る(このとき右側の文章部分が汚れないように、右から左に拭き取る)

永続部分をペンで書いて、チェックを鉛筆で書くのでも同じようなしくみを作れますが、消しゴムを使うよりはティッシュか指でささっと消せるのが小気味よいですね。

同じようにホワイトボードマーカーで書いて消すことのできる素材としてプラスチックや幅広のテープなどがありますが、これらを使って Hipster PDA のうしろにマインドマップ用のミニキャンバスを作ることもできます。

万人向けとはいえないマニアックな使い方ですが、アナログツール愛好家はぜひ試してみてください。

堀 E. 正岳(Masatake E. Hori)
2011年アルファブロガー・アワード受賞。ScanSnapアンバサダー。ブログLifehacking.jp管理人。著書に「ライフハック大全」「知的生活の設計」「リストの魔法」(KADOKAWA)など多数。理学博士。